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09月10日-05号

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  1. 岡山市議会 2020-09-10
    09月10日-05号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 2年 9月定例会    令和2年9月定例岡山市議会    議 事 日 程  第5号       9月10日(木)午前10時開議第1 個人質問 甲第142号議案 令和2年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について 甲第143号議案 令和2年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第2号)について 甲第144号議案 令和2年度岡山市病院事業会計補正予算(第1号)について 甲第145号議案 令和2年度岡山市市場事業会計補正予算(第2号)について 甲第146号議案 岡山芸術創造劇場条例の制定について 甲第147号議案 動産の買入れについて 甲第148号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第149号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第150号議案 損害賠償の額を定めることについて 甲第151号議案 岡山市の火葬に関する事務の委託について 甲第152号議案 岡山県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体数の減少及び共同処理する事務の変更並びに岡山県市町村総合事務組合規約の変更について 甲第153号議案 市道路線の認定について 甲第154号議案 市道路線の認定について 甲第155号議案 市道路線の認定について 甲第156号議案 市道路線の認定について 甲第157号議案 市道路線の認定について 甲第158号議案 市道路線の認定について 甲第159号議案 市道路線の認定について 甲第160号議案 市道路線の認定について 甲第161号議案 市道路線の認定について 甲第162号議案 市道路線の認定について 甲第163号議案 市道路線の認定について 甲第164号議案 市道路線の認定について 甲第165号議案 市道路線の認定について 甲第166号議案 市道路線の認定について 甲第167号議案 市道路線の認定について 甲第168号議案 市道路線の認定について 甲第169号議案 市道路線の認定について 甲第170号議案 市道路線の認定について 甲第171号議案 市道路線の認定について 甲第172号議案 市道路線の認定について 甲第173号議案 市道路線の認定について 甲第174号議案 市道路線の認定について 甲第175号議案 工事請負契約の締結について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第142号議案~甲第175号議案      ──────〇──────〇出席議員(45人)            2番  森 山 幸 治            3番  菅 原   修            4番  平 元 道 隆            5番  江 田 厚 志            6番  松 本 好 厚            7番  岡 崎   隆            8番  柳 井   弘            9番  熊 代 昭 彦            10番  東     毅            11番  田 中 のぞみ            12番  柳 迫 和 夫            13番  林   敏 宏            14番  福 吉 智 徳            15番  川 本 浩一郎            16番  赤 木 一 雄            17番  松 田 隆 之            18番  山 田 正 幸            19番  二 嶋 宣 人            20番  難 波 満津留            21番  鬼 木 のぞみ            22番  林     潤            23番  太 田 栄 司            24番  高 橋 雄 大            25番  竹之内 則 夫            26番  中 原 淑 子            27番  藤 原 哲 之            28番  東 原   透            29番  千 間 勝 己            30番  吉 本 賢 二            31番  小 川 信 幸            32番  成 本 俊 一            33番  羽 場 頼三郎            34番  下 市 このみ            35番  竹 永 光 恵            36番  小 林 寿 雄            37番  楠 木 忠 司            38番  松 田 安 義            39番  則 武 宣 弘            40番  田 尻 祐 二            41番  田 口 裕 士            42番  宮 武   博            43番  和 氣   健            44番  三 木 亮 治            45番  森 田 卓 司            46番  浦 上 雅 彦      …………………………………〇欠席議員(1人)            1番  寺 林 綾 乃      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  那 須 正 己       副  市  長  古 橋 季 良       理     事  河 野 広 幸       市 長 公 室 長  小 山 直 人       政 策 局 長  福 田   直       総 務 局 長  門 田 和 宏       財 政 局 長  重 松 浩二郎       市 民 生活局長  中 原 貴 美       市 民 協働局長  亀 井 良 幸       保 健 福祉局長  福 井 貴 弘       岡山っ子育成局長 田 渕 澄 子       環 境 局 長  國 米 哲 司       産 業 観光局長  赤 坂   隆       都 市 整備局長  林   恭 生       都市整備局都市・交通・公園担当局長                平 澤 重 之       消 防 局 長  藤 原   誠       市場事業管理者  大 杉   誠      教 育 委 員 会       教  育  長  菅 野 和 良      ─────────────〇出席した議会事務局職員       次     長  石 井 敏 郎       総 務 課 長  山 本 和 広       議 事 課 長  岡 田 慎一郎       調 査 課 長  塩 見 紀己代       総務課課長補佐  永 田 朱 美      午前10時2分開議 ○松田安義副議長  皆さんおはようございます。 これより9月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は24名であります。      ───────────── ○松田安義副議長  会議録署名議員熊代議員,小川議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○松田安義副議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第142号議案~甲第175号議案      ───────────── ○松田安義副議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第142号議案令和2年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について以下34件の議案についてであります。 これらを一括上程いたします。 これより個人質問に入ります。 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。 御通知申し上げておりますとおり,質問はお一人20分以内にお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。 また,当局は質問の要点を十分把握され,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。 それでは,順序に従いまして熊代議員。     〔9番熊代昭彦議員登壇,拍手〕 ◆9番(熊代昭彦議員)  皆様おはようございます。自由と責任の会の代表,熊代昭彦でございます。 個人質問トップバッターが当たりまして,質問させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。 本日は,大変お忙しい中を傍聴に来ていただきました皆様,誠にありがとうございます。心から感謝申し上げます。また,oniビジョンインターネットを見ていただいている皆様,本当にありがとうございます。感謝と御礼を申し上げます。 本日はいつもと趣向を変えて,新型コロナ対策一本に絞って質問させていただきます。 日本で新型コロナで亡くなられた方は1,377人,感染者は7万2,234人,回復者は6万3,282人でございます。亡くなられた方は誠に残念の極みでありますが,心から哀悼の意を表し,御冥福をお祈り申し上げます。しかし,数のみに限定してみると死者数も感染者数も諸外国と比べて非常に少なく,対策が功を奏したことが大きいと思われます。関係者に敬意を表する次第でございます。 これからはコロナ対策に十分注意を払いながら,経済と社会の活動の本格的回復を図っていかなければなりません。まだまだ難しいかじ取りを強いられる状況と思われます。 その中で,今日お話しする人間一人一人に備わっている免疫力の強化,活用は,すっかり忘れられてしまっているように思われます。しかし,ぜひともこれは活用しなければならない重要な手段ではないかと思われます。 それでは,具体的な質問に入らせていただきます。 大きな1番目,新型コロナウイルス対策の現状をどう見るか。日本及び岡山市の対策の優れた点と問題点についてお伺いします。 (1)ワクチンと特効薬の開発の世界各国や日本の現状はどうなっているのか,伺います。 (2)個人,社会,会社などの3密の回避,ソーシャルディスタンスの確保,マスクの着用,手洗いや消毒の励行などの実行状況と問題点について伺います。 また,これらが完璧に実行されたならば,個人がこのウイルスを吸い込むことはないのか,伺います。 また,日本と岡山市の新型コロナウイルスの発症率は何%か,伺います。 (3)3密の回避等の対策を忠実に実行すれば,新型コロナウイルスを大量に吸い込むことは避けられる確率が高いと考えられますが,少量の新型コロナウイルスを吸い込むこともないと考えることは難しいのではないか。このウイルスが鼻や口から入ってきても,罹患する人もいれば罹患しない人もいるというのが現実ではないか。その違いはどこからくるのか,伺います。 (4)1つの大きな要因は,個々人に備わっている免疫力の強さの違いではないか。その免疫力の強さを知ること,かつそれを高めるためにはどうしたらよいのか,伺います。 大きな2番目でございますが,上咽頭は私たちの免疫力をはかるリトマス試験紙だと堀田修医師は次の著書で主張しておられます。医学博士堀田修著「病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる」。この著書で堀田修氏は,上咽頭は私たちの免疫力をはかるリトマス試験紙です,上咽頭で起こっている慢性の炎症を治すことで免疫力をアップさせ,病気に負けない強い体をつくりますと本の帯にキャッチコピーとして掲げています。 上咽頭が健全であれば,その繊毛上皮に入り込んでいる多数のリンパ球などが侵入してくるウイルスなどを殺し,体の内部に入れない。したがって,インフルエンザ等ウイルスが原因の病気に罹患しない。そして,慢性上咽頭炎の治療法の一つとして生理食塩水──塩の濃度が0.9%でございますけれども──での鼻うがいを推奨しています。これをどう評価すべきでしょうか,伺います。 なお,上咽頭とは,喉の一番上の部分で,鼻の奥ののどちんこの裏側にある部位です。左右の鼻の穴──鼻腔から入ってきた空気はここで一つに合流して進行方向を下方に変え,その後,中咽頭,下咽頭,気管,気管支を経て肺に入ります。上咽頭の表面は繊毛上皮細胞で覆われていて,この細胞の表面から絶えず粘液が出され,ほこりや細菌などの外からの異物を押し流し,たんとして排出するなどの働きをしています。ウイルスを殺す働きもします。中咽頭と下咽頭は扁平上皮細胞で覆われています。つまりのっぺらぼうで空気の単なる通り道で,上咽頭のような働きはしていません。これが堀田修博士の著書の内容でございます。 大きな3番目としまして,私の体験──鼻プラス口うがい1日2回朝晩の実行がウイルスを有効に殺すということについて,そういう仮説についてお伺いします。 食塩と水道水を使って生理食塩水を簡単に作り,1回5分程度で実行する。私個人はこれを毎日実行しまして,実に60年間やっております。大学3年生のときに医学部の先輩から教わって,鼻うがいがいいんだよということでそれ以来ずっと1日2回,一日も休まず実行しておりますが,非常にウイルス対策に有効であると。新型コロナウイルスウイルスですから,同様に有効なんではないかと実感しているところでございます。これについてどう評価されるか。御見解を伺います。 なお,堀田修医師は口うがいをあまり効果がないと言っておられますが,私は口うがいもかなり効果があると感じています。しかし,鼻うがいが中心でございます。 ここでちょっと失礼しまして,これが堀田修医師の著書です。鼻うがい健康法,病気が治るというんですね。こういうものでございます。 それで,御参考までに私がどんな鼻うがいをしているかということをちょっと簡単にお示ししたいということでございます。インターネットで見ていらっしゃる方も,oniビジョンで見ていらっしゃる方もいらっしゃいますので,それからぜひ教えてくれという人もたくさんいらっしゃいますんで,ここでやらせていただきます。恐縮です。完全な実演はしませんが,これが吸い飲みですね。薬を飲むときなんかに使う吸い飲みですが,これに水道水をいっぱいにしまして,それで小さじ半分ぐらい入れます。それで,こうかき混ぜますと──0.9%というんですが,正確に量っていると時間もかかりますので,かき混ぜた後で口で吸ってみまして,ちょうどいい濃度ならこれは生理食塩水に違いないと。私と合っているわけですからね。薄ければ少し加える,濃すぎれば少し水を加えるということで生理食塩水にしまして,まず口で2回アーッとガラガラとやって,うるさいと言われるんですけど,ガラガラガラと2回やりまして,それから左の鼻に入れまして,これは中に入れる必要はないんですね。入れると痛くなりますから,この入り口にこう当てて,それで頭をこう傾けまして,そうすると中に生理食塩水が入ってきますから,そのときにアーッとか言って声を出すのが秘訣です。これをやらないと,気管のほうに水が入ってもいけませんから,アーッと言って1回。それで,こちらで入り口につけて傾けてアーッと言って1回と。またこう繰り返して2回ずつ。これをやりますと5分間ぐらいで簡単に終わりまして,上咽頭を鍛えることができるし,免疫力をずっと健全に保つことができるということでございます。これが私が実行していることでございまして,御参考にしていただければ大変ありがたいと思います。 そういうことで風邪にはほんのたまにはかかることがあるんです。風邪はまた別の影響でかかりますからね。でも,ウイルス系インフルエンザには一回もかかりませんでした。コロナもこれまではかかってないということでございますが,ウイルスに対しては非常に有効なのではないかと思います。 そこで,大きな4番目でございます。岡山市で疫学調査実施を提案いたしたいということでございます。 以上の堀田修医師の実践を踏まえた理論と私の1日2回の60年間の鼻うがいプラス口うがいの実績が,ウイルスを体内に侵入する前に殺す方策として極めてよいのではないかと。しかし,論より証拠。疫学調査を実施してみる価値があるのではないかと思います。岡山市当局が1,000人以上の人に鼻うがいプラス口うがいを実行してもらい疫学調査をしてくださることを提案します。 対象グループ岡山市民全体です。鼻うがいなどを実行している人はまず皆無でしょうから,72万人の岡山市民全体を一つの固まりのグループと捉えれば,プラセボは不要です。3か月単位で実施,さらに6か月,9か月,12か月と集計を取りながら延長していきます。新型コロナウイルスインフルエンザのそれぞれの発症率に有意の差が出れば鼻うがいなどの有効性が証明されて,世の中に対する貢献は絶大であると思います。恐らく鼻うがいグループというのは,確実にやっていれば発症率はゼロだと思います。 食塩と水道水,それから吸い飲みがあれば実行できますので,鼻うがいプラス口うがいはあなたと世界を救うことになるかもしれません。世界というのは大変貧しい国もありますので,ワクチンをこしらえても手に入らない人たちがいっぱいいるからでございます。 また,最後に付言しますのは,疫学調査の結果が出るのを待つことなく,すぐに鼻うがいプラス口うがいを実行することが御自分の命を守る上で重要だと思いますので,直ちに実行されることをお勧めします。特に高齢者など危険性が高い方々にお勧めしたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁をよろしくお願いいたします。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  1番目の新型コロナウイルス対策の現状と問題点についての項から順次お答えいたします。 まず,ワクチンと特効薬の開発の世界各国や日本の現状についてです。 8月28日に政府の新型コロナウイルス感染症対策本部にて決定された今後の取組では,治療薬については海外も含めた臨床研究等の推進,ワクチンについては国内産,国外産の別を問わず,全体としての必要な数量について供給契約の締結を順次進めることとされております。 次に,3密の回避等の実行状況と問題点,ウイルスを吸い込むこと,日本と岡山市の新型コロナウイルスの発症率についてです。 個人,社会,会社等,個別の実行状況について把握できておりませんが,多くの市民,事業者の皆様において感染防止対策を実行していただいているものと考えております。感染リスクをゼロにすることはできませんが,今後も継続して市民一人一人が3密の回避等,新しい生活様式を実行できるよう周知してまいります。 疫学上,発症率という定義はございません。 次に,罹患する人としない人の違いについてです。 新型コロナウイルス感染症に感染しないようにするためには,3密の回避,マスクの着用,手洗いなどの感染症対策を実践することにより感染リスクを低減することができると言われております。 次に,免疫力についてですが,免疫力を高めるためには,ふだんからバランスのよい食事や十分な睡眠など自己の健康管理をしっかりすることが重要と考えております。 続いて,上咽頭は私たちの免疫力をはかるリトマス試験紙の項で,鼻うがいを推奨するが評価はについてです。 議員御指摘の鼻うがいの効果,有効性等については承知しておりません。 次に,鼻うがいプラス口うがいの実行の項で,鼻うがいプラス口うがいの評価です。 うがいについては,一般的な風邪などを予防する効果があると言われておりますが,インフルエンザを予防する効果についてはいまだ科学的には証明されていないとされております。 最後に,岡山市で疫学調査実施を提案の項,疫学調査をすることを提案したいがについてです。 現時点で疫学調査を実施することは考えておりません。岡山市としましては,新しい生活様式等を実践することにより新型コロナウイルス感染症対策を行っていきたいと考えております。 以上です。     〔9番熊代昭彦議員登壇〕 ◆9番(熊代昭彦議員)  御答弁ありがとうございました。 堀田修医師は,1957年生まれの63歳。防衛医科大学卒業で内科医ですが,仙台社会保険病院腎センター長を務めた後に2011年,仙台市内で木を見て森を見ないんじゃなくて木を見て森も見る医療の拠点として堀田修クリニックを開設し現在に至っております。いろんな大病院の腎専門家としても働いております。そこに,上咽頭に塩化亜鉛を直接塗ることでIgA腎症が治ったということで,それを契機としまして上咽頭が免疫システムの司令塔であることに気づいたということでございます。 それで,日本の医療制度──生意気なことを言って恐縮ですが,私も厚生省に29年おりまして,当時10局あったうち9局を回りまして,薬務局から医療課とかいろいろ回りまして,それなりにずっと関心を抱いてきたわけでございますが,日本の医療制度の優れた点は優れた大病院があるということとともに,非常に優れた研究熱心の開業医の先生方がたくさんおられるということだと思っております。これについての御所感を伺いたいと思います。 ◎福井貴弘保健福祉局長  確かに日本の医学はいろいろ優れているので,そういった研究の方々が大勢いらっしゃるのは承知しておりますが,この新型コロナウイルス自体はまだ全世界で初めてのもので,今後,いろんな研究がなされていくものと期待はしております。 以上です。 ◆9番(熊代昭彦議員)  なかなか難しい質問で答えにくかったと思いますが,開業医だからといってばかにしないで,非常に熱心に研究してらっしゃる方がいらっしゃるということで,ぜひこの見解を研究していただきたいと思います。 大阪の吉村知事がイソジンガーグル──ポピドンヨードと言いましたが,一般名はイソジンガーグルですが──でうがいをしたらウイルスが減ったと。ちょっと勇み足だったんですけれども,薬局からイソジンガーグルが全部消えたということは,一般の人が自分でできる治療といいますか準備を非常に熱望しているということだと思いますね。疫学調査をやるのはなかなか難しいかもしれませんけど,やれるかどうかということを医療に関する専門家とか東京の専門家を集めて検討していただくと,そういうことは非常に大きなことだと思います。御答弁をお願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  先ほどおっしゃられたうがい薬等もいろいろあって,なかなか今ワクチン等も分からない中ですから,いろんな期待で市民,国民の皆さんも動いたんだろうと思いますが,まだ確立されている特効薬とか予防方法というのがないわけで,国や専門機関の情報をこれからも収集して,注視していきたいと思っております。 以上です。 ◆9番(熊代昭彦議員)  御答弁ありがとうございました。 疫学調査をやれるかどうかを検討するぐらいはやってみたほうがいいんじゃないかと思いますが,私自身は私の仲間,知り合いを集めまして,100人程度で実験してもらって,鼻うがい,口うがいをしてもらって一種の疫学調査をやってみたいと思っております。ただ,岡山市がされると物すごい信用があるんです。私個人ですとなかなかですけれども,しかしだんだんと広げていくということを考えております。 この堀田修医師ヒポクラテスを大変尊敬し私淑しておられまして,普遍性よりも具体性,特殊性,個々の患者の症状をしっかり診るということですね。それから,観察と記録の重要性,観察して記録しておくと。自然治癒力の尊重と。5番目はヒポクラテスの誓い。これは医療の倫理で有名でありますが,その前の4つというのはそれほど有名でないと思います。そういうことでこの方の絶えざる努力を評価して,無理することなく新型コロナ及びインフルエンザ対策に生かすことが重要であると思いますけれども,もう一度御所感をお願い申し上げます。市長にお答えいただきたいと思います。感想で結構です。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  非常に興味深い話をいただきましてありがとうございました。 先日テレビを見ていましたら,100年前のスペイン風邪のときに栃木県の矢板の開業医がジフテリアの血清を打って随分その住民を救ったというような話がありました。今回の新型コロナウイルスも,当初様々な,例えばエボラ出血熱に効く薬を打ったり,それは効果があるんじゃないかというようなことで,そういった幾つかのことがあったことは事実であります。そういう面では熊代議員の御提案それ自体は非常に興味深いとは思うんですが,一方で我々としては何を信用していくのか,信頼していくのかということが重要なんじゃないかなと思っています。 今回の鼻うがいの話にしても,堀田先生は,今のお話でいくと,防衛医科大から仙台で開業されているというようなお話がありましたけれども,本当にこれが有効であれば,先生自身も様々な地元関係者で疫学調査をやり,学会にも発表され,学会でも整理され,そしてそれが今回でいけば政府の専門家の会合の中でも議論の対象になっていくというようなことなんではないかなと思っております。 我々としては,やはり市民の生命,財産,そういったものをきちっと守っていかなきゃならないということであれば,最初に所信でも申し上げましたけども,専門家の意見を冷静に聞きながら冷静に判断していく,そういったことが必要であり,したがって政府の専門家の方々の意見を踏まえて,また我々も保健所長の話なんかを十分整理して一つ一つ対応させていただくというのが素直な,オーソドックスな対応策なんじゃないかなと思います。 議員の話自体,何度も言いますけども,興味深いと思う。本来であればそういったものを学会そのものとして大きく対応策を講じていただければ,我々としてもそれに応じていくということのすべはあり得るんじゃないかなと思っています。 以上です。 ◆9番(熊代昭彦議員)  市長,大変御丁寧な御答弁ありがとうございました。そういうことではあると思いますけども,72万市民で蛮勇を振るってやってみるというのが一歩前に出る一つのあれではないかということでお伺いしたわけでございます。 次に,フィンランドで新型コロナ対策は相当に成功しているということで,鼻うがいも相当広範に行われているという情報を得ていますけれども,ぜひ調査研究をお願い申し上げたいと思います。よろしく御答弁お願いします。 ◎福井貴弘保健福祉局長  ちょっと議員が今おっしゃられたことを私はまだ存じ上げてないんですが,現時点では岡山市として考えているわけではありませんので,当面は新しい生活様式というのを周知しながら感染拡大防止に努めていきたいと思っております。 以上です。 ◆9番(熊代昭彦議員)  急な質問で申し訳ありませんでした。御答弁ありがとうございます。 今は思い切って経済活動,社会活動を回復しなきゃいけないときでありまして,高齢者とか弱い方々が心配ならば,やっぱり鼻うがいで十分に免疫力をつけることができるということが疫学調査ではっきりすれば,かなり思い切った政策をやっていけるのではないかと。大体ウイルスよりも非常に被害が少ないですね,これ,日本では。というようなことでありまして,国のほうにも何とか働きかけをと思いますけど,しかし岡山市で蛮勇を振るっていただくということは国を引っ張っていくことじゃないだろうかということでございまして,しかし取りあえず私個人としまして地道に疫学調査的な努力をしてまいりたいと思います。 いずれにしましても,コロナに早くけりをつけて,そして経済社会の活動を回復しなければならないと思います。ぜひいろいろと御検討いただいて……(発言する者あり) ○松田安義副議長  時間になりました。(「終わりました。ありがとうございます」と呼ぶ者あり) 以上で熊代議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして二嶋議員。     〔19番二嶋宣人議員登壇,拍手〕 ◆19番(二嶋宣人議員)  皆様おはようございます。自由民主党岡山市議団の二嶋宣人です。 傍聴席の皆様,本日は大変お忙しい中,この岡山市議会の議場にお越しいただきましてありがとうございます。今回はソーシャルディスタンスということでの傍聴となりますこと,どうぞ御了承いただけたらと思います。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。 それでは,早速ではございますけれども,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 1,新型コロナウイルス感染症対策に関する今後の対応について。 (1)6月議会で大森市長は,感染予防対策に努めながらも地域経済の回復に軸足を置いた経済対策を実施する方針を示されました。現状を考えれば感染予防対策と経済対策の両立が求められるわけですが,理論的には成り立っても現実的には大変難しい課題と感じています。現時点での大森市長の率直な思いをお聞かせください。 (2)本市では7月中旬から始まった感染の波が8月上旬で一旦落ち着いたと判断されています。予断を許さない状況ですが,これまでの検証は必要です。第1波と言われる4月,5月の感染者数は延べ16人でした。なぜ16人で抑えることができたかという検証はなされましたか。 (3)市民の方へ正確な情報提供は必要です。新型コロナウイルスインフルエンザと比べてどうなのか,PCR検査の精度,陽性と判断された市民の方の退院後の現状と市の対応,軽症・無症状者の宿泊療養施設である民間のアパホテルにおける医療体制と感染対策をお示しください。 (4)クラスター対応における県と市の役割分担をお示しください。また,市内で発生したクラスターへの初動体制に対する評価もあわせてお示しください。 (5)9月末まで市主催行事での人数制限撤廃を先送りしました。各地域でもコロナ感染の不安から,夏祭りなどの地域行事が軒並み中止となっています。現状を鑑みると致し方ないわけですが,いつまでも何でも中止では地域コミュニティーの構築に大きな影響を与えます。行政からの各町内会イベント開催の基準の明確化が必要と考えますが,御所見をお聞かせください。 (6)クラスターの発生は,特に外出を伴う外食業界に再び打撃を与えました。経済を回さないといけないが,感染というリスクを考えると外食する気にはなれないという市民の方が少なくないのも現状です。本市の社会経済活動の現状と,感染対策の実施状況を見える化したおかやま飲食店イートイン安全安心宣言の効果と課題をお示しください。 (7)8月にスマートフォン決済利用者へのポイント還元キャンペーンが実施され,消費効果は35億円と好評でした。厳しい地域経済の現状を鑑みると第二弾の実施を期待する声もありますが,実施意向はありますか。 (8)観光需要喚起策として市独自の宿泊・グルメクーポン事業が間もなく開始されます。これを機に,打撃を受けた市内宿泊施設,飲食店の売上げ回復を願うところですが,こういったときだからこそ観光資源の再発掘,再構築を図り,観光需要喚起策を打ち立てるべきではありませんか。御所見をお聞かせください。 (9)新しい生活様式に対応するため,Zoomを使ったオンラインなどが普及しています。今後,岡山市外での対面での行政業務を進める上でのオンライン,Wi-Fi環境整備をどのようにお考えですか。 (10)水産及び花卉関係事業者を中心に売上高が急減している中,国の家賃支援給付金の対象にならない卸・仲卸業者,これら入場事業者に対し,市独自の施設使用料支援給付金が今議会に補正予算として計上されました。今回支援対象となる入場事業者はどの程度見込まれていますか。また,今回の支援は大きな一歩ですが,入場事業者の健全性を図る義務がある市場事業部としては,今後の財政支援のタイミング,長期的な経営支援策をどのようにお考えですか。 2,周辺地域の振興と中心市街地の活性化について。 桃太郎線LRT化。 (1)基本計画策定の遅れ,新型コロナウイルスによる合意内容,事業費への影響はありませんか。 (2)本年度予算で駅前広場,アクセス道路の設計など,事業化の一部が措置されていますが,具体的な実施内容をお示しください。 (3)駅の場所は,交通渋滞の解消,車から公共交通利用への転換,沿線・周辺地域における人口集積地をカバーできる場所が適所であると認識していますが,市の方針を確認させてください。 さて,当初足守駅は移設予定でしたが,行き違い施設整備の必要性から見送られる方針が示されました。技術的条件が優先されての変更と感じますが,今後も技術的条件が優先されるのですか。 (4)新駅等周辺への都市機能の集積,沿線への居住誘導(線引き)に向けてのスケジュールと現時点での取組をお示しください。また,議論されている立地適正化計画へLRT化構想はどのように反映されるのですか。 (5)PR動画制作について,提案書の公募による企画競争が昨年実施されました。選ばれた提案内容と動画の発表予定時期をお示しください。 (6)国道180号を走行していた民間バスが運休し,沿線地域住民の方は利便性の高いLRTと新たな生活交通の実現に大きな期待を寄せていますが,新たな生活交通の導入は地域にとって現実的には課題山積です。今計画において生活交通の実現を地域へどのように落とし込んでいくお考えですか。 吉備サービスエリア,スマートインターチェンジの活用。 (7)本年度,吉備スマートインターチェンジの大型車対応,24時間化に向けた道路整備事業が本格化しますが,事業のロードマップをお示しください。 (8)平成30年に実施された岡山・米子線沿線交流促進社会実験では4,771台の利用があり,市としては一定の効果があったとの評価でした。今後,高速道路や吉備サービスエリアを利用した地域の振興にも寄与するような事業展開が考えられませんか。具体的な事業展開があればあわせてお示しください。 表町地区の将来像。 (9)平成27年,イオンモール岡山のオープン前後で本市の商業に与える影響の調査が実施されました。商店街個店においては,イオンモール岡山のオープン後,プラスの景況感が出てきているが,売上収益にはいま一つ結びついていないとの調査結果が示されています。現時点での商店街個店の状況をどのように把握されていますか。 (10)千日前地区に建設中の岡山芸術創造劇場には,新たなにぎわいの創出,回遊性の向上,さらには周辺への波及効果が期待されています。先日,表町商店街を歩きましたが,来街者の回遊は局所的と感じました。 新劇場完成後,表町商店街をはじめとする表町かいわいのにぎわい創出を図るには民間の力も欠かせないと思われますが,市は民間の力をどのように落とし込むことが表町かいわいのにぎわい創出に有効とお考えですか。一つの手法としてタウンマネジャーの配置を議論してはと考えますが,この点についても御所見をお聞かせください。 (11)岡山芸術創造劇場等への回遊性向上のため,中心市街地における路面電車のネットワーク化が計画されています。現在,大雲寺と西大寺町区間における予備設計が実施されていますが,どういった条件の下,設計がなされているのか。また,実施に向けてのロードマップをお示しください。 旧市民病院跡地の活用。 (12)岡山芸術創造劇場ができることで周辺地域への波及効果も期待されていますが,近隣の旧市民病院跡地の活用方針はいまだ示されていません。現時点でどのような活用を模索されていますか。また,跡地活用においては,地元清輝学区との意見交換も丁寧に行っていただきたいと思います。これまで地元とはどのような話合いがなされましたか。 3,今後の保育・幼児教育について。 本市は,36中学校区に各1園の公立認定こども園の整備と公立幼稚園・保育所を学校法人または社会福祉法人へ移管する方針を示されています。先般,私の地元中山中学校区で対象となる平津,馬屋下,桃丘学区では連合町内会長さん等へ就学前施設整備に関する説明がなされましたが,公立からの法人移管や近隣園との統廃合に抵抗を感じる地域住民の方は少なくありません。 そこで幾つか質問させていただきます。 (1)今計画は市の費用負担軽減,保護者ニーズの変化などの理由から進められていますが,法人移管で変わる点をお示しください。 (2)法人移管等を進める上での地域協議内容と法人募集から開園までの流れを含めたロードマップをお示しください。また,法人化に向けての園児の生活環境が変化することへの配慮や公募の申込みがなかった場合の対応をお示しください。 (3)地域の方の意見を伺う中,地域の特性を踏まえながら公立幼稚園・保育所の維持という選択肢の再考も必要ではないかと改めて感じていますが,御所見をお聞かせください。 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
    松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,二嶋議員の質問にお答えいたします。 まずは,最初の感染予防対策と経済対策の両立は難しいのではないかということであります。 確かに難しい問題だと思いますが,やっていかなきゃならない問題だろうと思っております。今日ももう議員の皆さん方はもちろんのこと,メディアの皆さん,また傍聴におられる方も全員マスクをつけておられます。そういう面で我々一人一人,また消費者という立場で我々一人一人,そしてお店,例えば飲食の皆さん方も非常に努力されています。そういうような結果が徐々に私は現れているんじゃないかなと思っています。 最も直近の9月第1週の中心市街地の滞在人口を見ると,昼間で前年比14%,夜間で前年比23%の減少になっております。もちろん減少幅は結構あるんですけれども,感染が拡大していった7月等々と比べると随分戻ってきております。お互いがウィズコロナというところに大分慣れつつあるというような状況なんじゃないかなと思っています。 そういう面で8月に行わせていただいたPayPayによるポイント還元キャンペーンですけれども,決済金額は約35億円,ポイント還元額だけで4億6,000万円という大きな効果を得たと思います。政府のほうのGo Toトラベル,Go Toイートもまたこれから始まっていくわけであります。こういったことの中で徐々に徐々に戻ってくるんではないかと思いますし,一層それを促進する対策が必要ならば我々として打っていかなきゃならないなと思っております。 そういう面で二嶋議員の質問の一つにポイント還元キャンペーンの第二弾の実施意向はという話がございました。 今申し上げましたように35億円と,ポイント還元額で4億6,000万円という数字になりましたが,実に興味深い資料がございまして,平成27年に実施いたしましたプレミアム付き商品券発行事業と比較してみました。そうすると,飲食店での利用割合ですが,プレミアム付き商品券発行事業では利用総額の2%しか飲食店に行っていない。それに対して今回のポイント還元事業では利用総額の約14%ということになっております。そういう面で非常に増えてきている。 今回,何度も申し上げていますように,落ち込み幅が激しいのが宿泊,飲食であります。宿泊も,政府のGo Toトラベルも本格的にまた動き出しますし,我々もこの9月の中旬から宿泊,飲食の事業も動かしていきます。そういったこと,全体として動きつつあると。 特にポイント還元事業のアンケートを見ますと,こういうものがあるんです。御紹介しますが,「お客様に喜んでもらえて,話題も明るくなってよかった」「飲食店にとって救世主となった」「キャンペーンがあったので普通だと食べないようなものも食べて楽しんだ」「コロナ禍ではあるが,何か月も行っていなかった外食をするきっかけになった」等の声も聞こえております。これは担当のほうからいいのだけ出したというわけじゃなくて,こういうのが多いというような話を昨日の会議ではされていたということであります。我々としては,効果は大きなものがあったと認識しております。 第二弾をどうするかということでありますが,まず一つは財源の問題があります。そこの整理が一つと,それからあとは今のような結果を踏まえながら,また商工会議所とかそういう経済界とも話をしていかなければならないと思っています。そういう中でどういった経済界の意見があるのか。我々のデータを踏まえながら最終的な調整を行っていきたいと思っています。ここで明言できれば言うことはないんでしょうけれども,まだその段階ではありません。十分経済界と相談しながら,また懐具合とも相談しながら,対応を考えていきたいと思います。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  1番,新型コロナウイルス感染症対策に関する今後の対応についての項,対面での業務を進める上でのオンライン環境の整備についてお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,国や県,委託先事業者,外部関係団体などからオンライン会議開催の要望が多く,4月末から本庁の一部の会議室での試行運用を開始しました。さらに7月からは庁内LANを使用して全庁的に利用可能な環境を整備し,本格運用を開始しているところです。現在は外部との会議以外に本庁と出先機関など内部の会議でも利用されており,今後も利用拡大に向けて周知してまいります。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項で4月,5月の感染者数が延べ16人に抑えることができたことの検証についてです。 岡山市では3月から5月までで再陽性の方を除くと15人の感染者がありました。市内の検証は行っておりませんが,15人中10人──約67%ですけども──が海外,県外からの持込み例であったという特徴があります。国外からの入国や,4月16日から5月14日まで政府の緊急事態宣言の区域が全都道府県となり,県をまたぐ移動が減少したことが寄与したところがあるんじゃないかなと思っております。 次に,インフルエンザとの比較,PCR検査の精度,陽性と判断された方の退院後の現状と市の対応,宿泊療養施設の医療体制と感染対策についてお答えいたします。 発熱,頭痛,せきといった症状は共通しておりますが,味覚・嗅覚障害は新型コロナウイルスに特徴的な症状です。他の人に感染させる期間に違いがあり,新型コロナウイルスは発症2日前から感染させる可能性があります。 PCR検査の精度ですけども,感染している人に陽性が出る確率は約70%と言われております。 退院後には,退院の翌日,1週間後,2週間後に電話で健康観察を行っており,著しい後遺症のある方は把握しておりません。 県による宿泊療養施設の医療体制としては,看護師が常駐し,体調不良時には医師も対応しております。また,患者の行動範囲を物理的に区別した対応を行っております。 次に,クラスター対応における県と市の役割分担と初動体制に対する評価についてです。 県と市の役割分担ですが,原則クラスターが発生した場所の管轄保健所が対応することになります。クラスター発生時に,入院など医療の確保や福祉,介護等の施設職員の確保については,県に協力いただく場合もあります。 岡山市の初動体制については,クラスター対策として,接触者に対して幅広くPCR検査を行いました。店舗に対しては,来店者の情報提供など,可能な範囲での協力を求め,必要と判断した際には店名を公表するなど,適切に感染拡大防止対策を取れたのではないかと考えております。 以上です。 ◎亀井良幸市民協働局長  同じ項,町内会イベント開催基準の明確化が必要ではについてお答えします。 新型コロナウイルス感染症を正しく認識し,感染拡大防止を基本としながら社会経済活動との両立を図る中,区づくり推進事業実施団体や連合町内会からイベント開催に係る感染予防対策を示してほしいといった声があり,このたびイベントなどの地域活動を行う際の感染症対策と留意事項等をお示しするガイドラインを作成しました。今後,関係団体等に順次周知していく予定としております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まず本市の社会経済活動の現状とおかやまイートイン安全安心宣言の効果と課題についてですが,総務省の家計調査を見ると,国から緊急事態宣言が発出された今年4月から6月までの岡山市の2人以上の世帯における外食金額の前年同月の比較では,4月はマイナス1万885円,5月はマイナス6,723円,6月はマイナス3,953円といずれの月も減少しており,活動の自粛が飲食業の売上減少に大きく影響しているものと考えられます。 また,おかやま飲食店イートイン安全安心宣言については,飲食店と利用者のコミュニケーションツールとして活用いただいていることについて一定の効果があるものと認識しておりますが,これまで本市のホームページ等で広報しているものの,飲食店,市民の皆様に広く認知されているとは言えないことから,今後も引き続き市内全域の飲食店に広く活用していただけるよう取り組んでまいります。 次に,観光資源の再発掘,再構築を図り,観光需要喚起策を打ち立てるべきではないかについてですが,新型コロナウイルス感染症の影響下にあり,全国的な人の移動が見込めない状況においては,体験プログラムの開発,民間と連携した岡山市の新しい観光の魅力づくりとともに,宿泊クーポンの発行や魅力的なイベントの実施により市民の地元観光地への来訪を促し,その資源に触れていただくことで魅力の再発見につなげ,地元岡山を盛り上げる機運の醸成につなげてまいりたいと考えております。これら地元の方々と一体となった魅力アップにより,人の移動が自由になった際の観光ニーズに合わせた形での活用を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎大杉誠市場事業管理者  同じ項,今回支援対象となる入場事業者数はどの程度見込まれるのか,また今後の財政支援のタイミング,長期的な経営支援策についてお答えします。 このたびの市場施設使用料支援給付金の対象となる入場事業者数は,本年の4月から6月までの取扱金額の状況などから,卸売業者3社,仲卸業者21社を見込んでおります。今後の支援については,感染状況,それから市場取扱金額への影響や国等の動向を見ながら判断していきたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  2番目の周辺地域の振興と中心市街地の活性化についての項で,旧市民病院跡地の活用についてどのような活用を模索しているか,また地元との話合いについてです。 平成27年の市民病院移転後,年に1回程度地元連合町内会の皆様と意見交換の場を設けており,人が集まれる場や災害時の避難に使用できる施設としてほしいといった意見をいただいているところです。引き続き,地元住民の方々の御意見をお聞きしながら,岡山芸術創造劇場開業後の地域の状況変化等も見据え,活用方法,事業スケジュール及び事業手法等の検討を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で現時点での商店街個店の状況についてですが,新型コロナウイルス感染症の影響について,7月に岡山市商店会連合会に加盟している市内商店街の皆様と商店街個店について意見交換いたしました。昨年と比較して4割以上売上げが減少した店舗が複数あり,催事の縮小やパーティー,お茶会などの行事が行われないことなどから,衣料品の売上げが深刻との情報をいただきました。また,感染予防対策のため,時短営業や休日を増やした店舗があるとの情報もいただいております。 次に,タウンマネジャーの配置についての御質問ですが,一定のエリアにおけるまちづくり全体の将来像を描き,そのエリア内における経済の活性化を図るために専門的な知識や経験を有する人材を活用してマネジメントすることは有効な手法ではありますが,そのためには地域における盛り上がりの機運も必要であることから,今後地元とともに研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  同じ項で吉備スマートインターチェンジの大型車対応,24時間化のロードマップについてお答えします。 本事業は,吉備スマートインターチェンジの利便性向上による山陽道の流出入の分散化を図ることを目的に,スマートインターチェンジのゲートの大型車対応,24時間化への改良と総社・一宮バイパスへの新設道路の整備を行うものです。新設道路と高速道路との接続が昨年9月国に許可され,現在,関係者と協議を行いながら詳細な設計を進めているところです。来年度を目途に用地買収に着手し,埋蔵文化財調査や工事へと進めていく予定です。 次に,社会実験を踏まえての吉備サービスエリア等を利用した地域振興に寄与するような事業展開についてです。 この社会実験は,連携中枢都市圏の交流促進事業として,高速道路の料金割引によって各地区の観光地を周遊などすることで岡山・米子自動車道など高速道路の利用を促すことを目的として行いました。今後,吉備スマートインターチェンジの大型車対応,24時間化によりさらなる交流促進が見込まれる中,観光資源,特産物等を生かした地域振興に資する施策ができないか,連携中枢都市圏の枠組みの中でも考えていきたいと思っております。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,桃太郎線LRT化についてで,基本計画策定の遅れ,新型コロナウイルスによる合意内容,事業費への影響についてです。 岡山市,総社市,JR西日本の3者での基本計画策定に向けた協議状況については,自民党市議団を代表しての小川議員に御答弁したとおりですが,3者での早期の対面協議再開についてJR西日本と協議してまいりたいと考えております。 次に,本年度予算の駅前広場,アクセス道路の設計など具体の実施内容,駅の場所についての市の方針,足守駅について当初は移設予定だったが,行き違い施設の整備の必要性から現在の位置のままという方針が示されたが,今後も技術的条件が優先されるかについて一括してお答えします。 新駅や足守駅に関する市の考え方につきましては,自民党市議団を代表しての小川議員に御答弁したとおりです。 駅の設置の位置については,所要時間の増加を最小限とするための行き違い施設の配置,地形等の物理的制約,運行の安全性,コストなどを総合的に勘案して選定する必要があると考えております。今年度は5つの新駅について設置位置を検討するとともに,あわせて岡山駅を除く既存の6駅を含めた11駅の駅前広場の設計を行うこととしております。また,三門駅周辺の併用軌道区間における環境影響評価や都市計画の手続に必要な資料作成についても行うこととしております。 次に,新駅等周辺への都市機能の集積や沿線への居住誘導に向けてのスケジュールと現時点の取組,立地適正化計画へLRT化構想の反映についてです。 都市計画マスタープランでは,今後人口減少が進展する中,市街地については一定の密度を保った適正な規模を維持する観点から,原則として市街化区域の拡大は行わないこととしております。一方で拠点周辺や主要な駅周辺などでは,コンパクトな市街地の形成にとって真に必要な場合には,計画的な市街地形成を前提として,農林漁業と適切な調和を図るなどして市街化区域への編入を検討することとしております。JR桃太郎線沿線につきましては,今後LRT化の計画が具体化された段階で,新駅等周辺の拠点性の向上に向け,区域区分の在り方を含めた適切な土地利用について検討を行ってまいりたいと考えております。 次に,PR動画制作について,選ばれた提案内容と動画の発表予定時期をとのお尋ねです。 PR動画については,コンピューターグラフィックスやアニメーションによるLRTの走行イメージや先進都市でのインタビューを用いて,LRTとは何か,LRT化によってまちや暮らしがどう変わるのかを分かりやすくお示しする動画を提案した事業者を企画競争により選定いたしました。現在,PR動画の制作を進めているところであり,完成後の公開のタイミングにつきましては,基本計画策定の状況を踏まえながら3者で検討してまいりたいと考えております。 次に,今計画において生活交通の実現を地域へどのように落とし込んでいくかについてです。 桃太郎線LRT化では,より多くの方々が公共交通を利用できるよう,駅へ接続するフィーダー交通の導入により桃太郎線を軸とした公共交通ネットワークの構築を進めていきたいと考えております。フィーダー交通については,路線バスでの定時定路線運行に必要な需要が見込めない場合は,現在本市が取り組んでいる地元検討組織が主体となった生活交通の導入を検討する必要があると考えております。生活交通の導入を検討する際には,どのように地元検討組織を立ち上げるかも含め,市も一緒になって検討してまいりたいと考えております。 次に,市は民間の力をどのように落とし込むことが表町かいわいのにぎわい創出に有効と考えるかというお尋ねです。 町なかの魅力を向上し,にぎわいを創出していくためには,地域の方々が主体的にまちづくりに取り組むことが重要であると考えております。にぎわいの創出や回遊性向上を目的に取り組んでいる県庁通りでは,市と沿道店舗などの地域の方々が連携し,エリアの将来像のイメージについて議論を重ね,地域主体の組織や道路空間活用のルールづくりを進めているところです。表町商店街をはじめとする表町かいわいについても,まずはエリアの将来像のイメージづくりに向けて,地域の方々とヒアリングや意見交換等を行ってまいりたいと考えております。 次に,現在大雲寺と西大寺町区間における路面電車延伸の予備設計が実施されているが,どういった条件の下,設計がなされているのか,また実施に向けてのロードマップのお尋ねです。 現在,都市計画決定に必要な予備設計を行っているところであり,路面電車の軌道の敷設につきましては,現状の道路幅の中で車線数を維持するなど,道路交通への影響を最小限に抑えることを考慮しております。予備設計を行った後,都市計画などの所要の法手続を経て工事に着手することになります。 以上です。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  3の今後の保育・幼児教育についての項に順次お答えします。 まず,公立幼稚園・保育所を学校法人,社会福祉法人へ移管する際に変わる点についてですが,中山中学校区の市立幼稚園──平津幼稚園,馬屋下幼稚園,桃丘幼稚園──につきましては,入園児数が著しく減少しているため,就学前教育における集団教育の重要性に鑑み,保育要件を加えた幼保連携型認定こども園を民間の力を借りて整備する法人への移管や近隣の私立園との統合について地域の方に御提案しました。 なお,法人への移管は,市立施設が担ってきた役割や地域等との交流などを継続するとともに,公立,私立を問わず国の定める要領に基づき教育,保育を実施していることから,大きな変化は生じないと考えています。 次に,法人移管を進める際の地域協議の内容,ロードマップ,法人移管における園児の生活環境の変化への配慮,応募がなかった場合の対応についてお答えします。 地域協議の内容は,地域組織の設置,法人への移管の方針決定,募集要項の条件検討などです。ロードマップは,まず募集要項に基づく公募,次に審議会での審査と予定者の決定,そして法人による施設整備,認可,開園となります。事業予定者の決定から開園まで1年以上の期間を確保することとしており,法人への移管の方針決定からは2年程度を要します。また,法人,保護者,岡山市による3者協議会を定期的に開催し,移管後も継続したい行事等を協議するとともに,環境変化に伴う園児への影響を極力減らすため,法人の保育教諭との共同教育・保育を6か月程度実施することとしております。 なお,法人の応募がなかった場合は,募集要項を見直しした上,再募集について検討を行います。 最後に,公立幼稚園・保育所を維持する選択肢の再考も必要ではないかについてですが,将来にわたり安定的な就学前教育・保育を持続するためには,地域での就学前教育・保育のニーズを把握しながら,法人への移管などを進める必要があると考えております。地域説明会に際しましては,保護者や地元関係者に対して就学前教育・保育の現状や岡山市の施設配置の方針などを丁寧に説明し,一定の理解を得ながら進めています。 以上です。     〔19番二嶋宣人議員登壇〕 ◆19番(二嶋宣人議員)  それでは,再質問に入らせていただきます。 市長,御答弁ありがとうございました。感染予防対策と経済対策の両立についての意見をいただきました。 この両アクセルを踏みながら物事を進めるに当たって,市長もいろいろと悩みながらといいますか,難しい判断であったり決断をしてきたんだろうなと感じているところであります。そういった結果,市長を中心に,市独自の事業者への支援金であったり,またおかやま飲食店イートイン安全安心宣言の作成,スイッチ!おかやまによる新しい生活様式の発信,早急な支援策であったり,また対策の実施状況を見える化したこういった取組は本当に私も感謝しております。しかし,先ほどの市長の答弁にありましたように,依然厳しい経済状況であるということに変わりないと思います。 飲食店,宿泊施設をはじめとするあらゆる事業者の方とお話しすることもありますし,また先ほど局長からも答弁がありましたけれども,地域の主体性が前提の上で,祭り等の地域行事開催に当たってのガイドラインが示される地域の方々は既にもう必死で感染防止対策に努めていて,安全な環境づくりがなされているものの,やっぱり不安が払拭できる状況にまでは至っていないということで苦慮されている状況をよく耳にいたします。 有事の中,この時点で今何が市民の方々に求められているのかと自分の中でも考えました。それは市民を軸とした安全・安心を担保した行動につながる有効な具体的な情報発信といいますか,こういった形でガイドラインを示していますんでこういった形で動いても大丈夫ですよといった,もう少し踏み込んだ具体的な情報発信が必要だと思っています。それができるのは行政であると私は思っています。当然,市長の答弁にもありましたけれども,専門家の意見を踏まえながらの慎重な,丁寧な対応も必要だと思いますけれども,最終的には今の時点でゼロリスクではない中で,この有効な具体的な情報発信における市長の政治的な判断もある程度のタイミングで要るんじゃないのかなと感じているわけでありますけれども,市長の御所見をお聞かせください。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  先ほど熊代議員の鼻うがいの話がありました。そこで100年前のスペイン風邪の話をさせていただき,栃木県の開業医の話もさせていただいたんですが,それはNHKBSプレミアムの「英雄たちの選択」という番組の中の一つだったんですね。スペイン風邪のときも政治家もいろんな発言をしているというような番組がありました。多分一人一人の政治家──政治家というのも人間でありますよね。だから,人間の持っている感性というのは随分変わってきている。47都道府県の知事さん,そして政令市の市長さんの考え方を見ても,やはり違いが見られるわけであります。私としてそこで心がけているのは,もちろん自らの感性というのもないわけじゃないんですけれども,客観的に何をすべきなのか,それが分からないなりに動いちゃいけない。やはり客観的な基準──感染症の学会の人たちが半年間かけて整理してきたこの新型コロナウイルス──を踏まえながらやっていく。そして,一方で経済の動き──感染の防止はここまでやれば,ゼロリスクじゃ無理というのは私もそのとおりだと思います。ゼロリスクを考えたら何もできません。ただ,ここまでなら,こういったところまで感染防止対策をやれば経済活動,社会活動をやってもいいんではないかと,こっちを動かしてもいいんじゃないかと,社会経済のために刺激を与える,そういったことが重要だと。この2つのバランスを冷静にやっていく。私は冷静に対応する,そして必要があればがんがんと動かしていく。この前申し上げましたよね,リーマンショックのときは一般財源を使わせていただいたのは,市の負担は7億円だったんです。それが68億円とかというオーダーになっている。そういう面でも多くのものをやらせていただいている。それは財源等を見ながらここまでならできるという整理の下でやらせていただいているわけで,今のような考え方がある面,政治決断というんであれば政治決断だろうと思っています。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  ありがとうございました。 いろんな冷静な対応をしつつ,やっぱりここで──私が話をいろいろと聞いていく中で,市長の言葉,市長の行動であったりそういったことがある意味市民の行動であったり,また市民の安全につながっていく,市長が発するからこそそこに重みがあるといいますか,安心を与えるというふうなこともありますので,タイミングを見てしっかりとやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 第1波の検証,クラスターの対応,初動体制の検証について,局長,御答弁ありがとうございました。 国の緊急事態宣言中に,他県でクラスターが発生した施設,今回岡山市でも起こったキャバクラ,ホストクラブ,カラオケ店等も挙げられていますけれども,そこへの出入りをできるだけ避けるようにといった県の要請があったと思います。結果論ではありますけれども,その方針を踏まえた上で対象施設への指導を含めてきちんと対策が講じられていれば,あくまでも結果論ですけれども,今回のようなクラスターが起こらなかったんじゃないかなという意見もあります。それはあくまでも結果論ですけれども。ですから,予測される事態にその対策は必要であって,これまで市内でクラスターの起こった施設以外に発生が予測される施設に対して,市としてはどういうふうな対応,対策を考えられているのか,そこのあたりについて確認させてください。 ◎福井貴弘保健福祉局長  それぞれの所管の部署もあるかとは思うんですけども,例えば保健福祉局内でいえば高齢者施設とか,特にクラスターが発生したら重症化にもつながりやすいといったようなところに対してガイドライン,手引的なものを作らせていただいて,それはもちろん相手方と協議の上で作っていったものなんですけども,そういったもので実際に感染防止策,それのチェックリストだとか,それから感染が起こった場合のフローチャートだとか,そういったことを徹底しながら,あとちょっとした訓練といいますか,そういったことも現場で実践していただいて,いざというときの備えにしていただこうとしております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  一つ一つ,予測される施設に対しては丁寧な対応というか,迅速な対応,迅速な施策を打っていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 観光需要喚起策について,赤坂局長にお伺いしました。左手が不自由な中,御答弁ありがとうございます。答弁から,観光資源そのものを磨き上げていくといったことは共通意識,認識があったんだと思います。 では,このコロナ禍の下,観光自体の在り方が見直される中で,次のステップとしてアフターコロナを見据えた観光復興のための観光情報発信ですよね。そういった仕組みをどのように考えているのか,そこのあたりについて確認させてください。 ◎赤坂隆産業観光局長  アフターコロナを見据えてということになると思うんですけれども,それはやはり今の段階でもできること,いわゆるSNSであるとかウェブであるとかそういうところでの情報発信を既に始めておりますし,今年度予定しているものがなかなかできない状況ではあるんですが,それを徐々に始めて,それを基に,例えばインフルエンサーであったりとかそういう方たちを通じて皆様に周知といいますか,岡山のよさ,魅力を発信していきたいと考えております。まずはそこからスタートし,先ほど御答弁したとおり,コンテンツの磨き上げをして,お客様が来られたときに備えるというような形で今考えております。 ◆19番(二嶋宣人議員)  ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。 時間も限られておりますので,周辺地域の振興と中心市街地の活性化についてに移らせていただきます。 まず,桃太郎線であります。 平澤局長,ありがとうございました。合意内容,事業費への影響について,これはあくまでも要望ですけれども,コロナの影響でJR側もかなり減収しているということを伺っております。そういった中で特に運営等々,大きな役割を担うのはJRになると思います。きちんと,そういった意味ではこのコロナ禍の下,事業展開がしっかりできていけれるのかどうか,基盤となるこの合意内容であったり事業費,そこのあたりは3者でしっかりと精査していっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 足守駅の移設についてもお尋ねいたしました。自民党の代表質問の中でも,行き違い施設,そして一定の直線距離が必要ということでの見送りだったということでありますけれども,市が作成された岡山市総合交通計画がありますけれども,そこの中でLRT化の趣旨として,沿線地域全体での利便性の高い交通ネットワークの形成を図るために行っていくとうたわれています。足守駅周辺を見ますと,429の交通渋滞であったり,また自動車依存からの脱却,そもそものこの沿線,それから周辺地域の人口集積地をしっかりカバーできる,これらが解消できる最適な場所が利便性の高い駅だと私は認識しています。そういった意味では,そういったことがこの利便性の高い交通ネットワークの形成につながっていくわけでありますので,述べられていたことは技術的なことがかなり優先されて進められるような考えがありますので,そこはしっかりと踏みとどまって,しっかりと周りを見ていただきたいと思います。 というのが,今回の計画は市民を軸としてしっかりと前に進めていっていただきたいと思います。足守駅のみならず,既存駅,新駅設置に向けて市民の方々と地域の方々へ丁寧な説明,対応,連携,それらを経ての決定方針をしていただきたいと思いますが,ここはあえて,改めて局長からそのことに関しての御所見をお聞かせください。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  既存の駅の改修とか新駅設置の位置について,当然ながら桃太郎線を基軸として周辺の地域も含めた利便性の向上を図って,周辺の地域も含めた皆様方が便利で使いやすい移動手段を確保したいと考えております。 ただ,全体で新駅を岡山市内だけでも5つ設けることになります。そうすると,駅ができるということは電車がそこで止まって出発するまで時間を要します。そういった意味では,岡山から総社を結んでいる鉄道ですので,そこの部分というのは総社から岡山まで乗ってこられる方もいらっしゃいますので,そのことによる所要時間の増加というのはできる限り最小限にしないと,今使っている方にとって不便になっていくようでは困ってしまいますので,そういったところはしっかり考慮しないといけない。 そういったことを考慮しながら,実際に必要なものを現地で設置するに当たって地形とか物理的な制約というものがあります。そこはいかんともし難いところがございますので,そこの部分はしっかりとクリアする中で市民の皆様の御意見もしっかり聞いて,例えばパーク・アンド・ライド駐車場とか,それからフィーダー交通との接続のためのロータリーとか,駐輪場とか,そういったものの適地がしっかりあるかどうかも確認しながら,整備の可否についてもしっかり検討してまいりたいと思います。 そういった意味では物理的制約で少しいかんともし難いところもありますが,全体としての考え方は利便性向上を図っていくためですので,そこはしっかりと市民の方に,地域の方に丁寧な説明をしながら進めてまいりたいと思います。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  ぜひ,そこのあたりよろしくお願いいたします。 岡山・米子線沿線交流促進社会実験についてお尋ねいたしました。局長,ありがとうございました。 この社会実験の目的は,高速道路を生かして人とものの交流促進を図る目的といった答弁がありました。では,次の事業展開までには至っていないものの,調査結果を踏まえた上で,市として次のステップとしてどういった視点からの事業展開が有効かということを模索されているのか,そこのあたりについて改めてお聞かせください。 ◎林恭生都市整備局長  前回,交流促進を狙いに実験を行いまして,一定の効果があったという状況です。高速道路を運営しているNEXCOさんの意向としても同じ実験をするのはあまり意味がないということで,どう違った形でできるのかということを今考えておりまして,それが一つの方向性で持っております。もう一つは,今これから事業が進んでいく吉備のスマートインターチェンジの改良と新設道路の工事,これによって交通量等が増えることが想定されます。そうした増えた交通量を地域としてどういうふうに生かしていくことができるのか,そういう視点も必要だろうと思っていまして,その両面で今後考えていきたいなと思っております。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  ですから,地域振興に寄与できるインターチェンジ,サービスエリアの活用はどうですかといったことできちっとした答弁がなかったので改めてそこのあたりを聞かせていただきましたので,ぜひしっかりと──今はインターチェンジ,サービスエリアがかなり魅力の創出,にぎわい創出ができておりますので,そこから地域との連携を図っていく。そういった意味で地域と民間が一緒に盛り上がっていく,そういった仕組みもありだと思います。同じ実験ができないのであれば,そういったまちづくりの観点からも実験ができると思います。ぜひそこのあたりをしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので,御所見を再度お聞かせください。 ◎林恭生都市整備局長  特に地域振興を狙ったということになってきますと,単に都市整備局だけではなくて,関係部局とも連携しながらそこら辺を考えてまいりたいと思います。 以上です。 ◆19番(二嶋宣人議員)  じゃあ,ぜひよろしくお願いいたします。 結局最後になるかもしれませんけど,今後の保育・幼児教育についての質問をさせていただきました。局長,ありがとうございました。 地域の方は集団教育・保育の重要性の上でこの民営化の必要性は理解されているものの,先ほど再募集もかけていくといった話もありましたけれども,仮にその再募集をした中でも,公募した中でもなかった場合,すぐにとはいかないけれども統廃合等々を視野に入れていかなければならないかもしれないということに対して不安を抱えていらっしゃるということであります。そういったことも踏まえて,地域の方々へ胸襟を開いた話をしながら丁寧な説明,対応に努めていただきたいと思いますし,そういった地域の特性を踏まえながら,そこのあたり具体的にちょっと聞きづらいところがあるんですけど,柔軟な対応でこの取組をしていただきたいと思いますけれども,この点をお聞かせいただいて私の最後の質問とさせていただきます。 よろしくお願いします。 ◎田渕澄子岡山っ子育成局長  先ほど地域の協議会をつくっていただいて話をしていくということを申し上げましたが,そういった地域の協議体の中で実際多数の方が反対であるとか,もうこれはここでストップではないかとかというような意見が上がってきた場合には,もちろんそれを無理にでも進めていくということではございません。ただ,特に幼稚園におきましては少ない人数になって休園,廃園になったりしているところもございますので,そういったことも含めて丁寧に説明し,協議していきたいと思っております。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で二嶋議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして森山議員。     〔2番森山幸治議員登壇,拍手〕 ◆2番(森山幸治議員)  皆さんこんにちは。 質問させていただきたいと思いますが,今日もまた議場まで足を運んでくださって本当にありがとうございます。 質問に入る前に,コロナ対策の議論がこの間展開されているわけですけれども,今日午前中,市長もおっしゃいました中心市街地,とりわけ夜の街というような大きな言葉でくくられてしまっているわけでありますけども,なかなか人の戻りがないわけです。市長のほうから9月の頭の調査では20%,30%というような言葉,数字をいただきましたけれども,私は町なかで暮らす中で,実体感としてはまだまだ40%,50%ぐらいの人の少なさを感じているわけでありますけれども,その中でスイッチ!おかやまという方向性,方針を出していただきました。私は,これは非常に絶妙なタイミングで出していただけたんじゃないかなと思っています。早過ぎても遅過ぎてもいけないタイミングで,感染対策をしっかりしながら活動を増やしていこうじゃないかというようなメッセージだと思いますけれども,なかなか実体感,頭では理解できても,まだなかなか心と体が理解し切れないというのが現状なわけですよね。 そんな中,岡山市の特別委員会でコロナ対策の特別委員会が先日ありました。その中で参考人招致として岡山市民病院の副院長先生に出席していただいて,お話を伺う機会があったんですけれども,その中で,コロナの収束ですけども,一つの目安として,治験の段階がいつ頃になるのかという話の中で,国内の製薬会社が先行して,早くても来年の冬までにできたらいいのかなと。それも早くてということだそうです。昨日,今日で英国製のワクチンの治験が一旦取りやめというニュースも流れていますが,最速で来年の冬に治験が始まるということは,僕たち,私たちが純粋にそのワクチンを受けることができるというのは恐らくもう3年とか4年とかそんな先になるんであろうと。それに加えて,そのワクチンの効果というものも,例えば今のインフルエンザの有効性というのは5割ということです。副院長先生は,できればその5割は担保してもらいたいなという願いなんだということもおっしゃっておりました。 ということは,三,四年後にワクチンなり治療薬ができたとしても,その有効性はまだまだ分からない。なぜなら今回の新型ウイルスというのは月に二,三回変異するんですね。年間24回以上変異する特殊なウイルスということもあって,まだまだ先が見えない状況だからこそ新しい生活様式,行動様式を正しく恐れながらやっていこうという,まだまだ誰も答えが分からない中で進んでおりますけれども,その都度その都度効果的な施策,事業を引き続き取り組んでいただきたいと思います。そのことを申し上げまして質問に入ります。 未来の文化(価値)を創るために。 コロナ禍に関連した他者へのいわれなき誹謗中傷等に見られる人々の感情の劣化や漠然とした不安をどのように改善できるのか,大きな大きな課題です。これこそ文化の出番だと思いますが,果たして本市はその役割を十分に機能できていますか。この機会に問い直す必要があります。そこに住み,関わる人々が集えて支え合えるような文化装置が機能できていれば,多様性が混ざり合うことで他者を思い,創造性が生まれ,解決へ向かうきっかけができるのではないでしょうか。本来一人一人にとって暮らしに身近なはずのそれら複雑多様な社会課題はどこか遠いものになっていることも課題だと思います。 その中で文化政策についてお聞きします。 博物館(美術館)について。 昨年9月に日本で初めて国際博物館会議(ICOM)が開催されました。中でも重要な議題となったのが,45年ぶりとなるICOM規約における博物館定義の大幅な見直しです。博物館とは,社会とその発展に貢献するため,有形,無形の人類の遺産とその環境を教育や研究,楽しみを目的として収集,保存,調査研究,普及,展示し,公衆に開かれた非営利の常設機関であると定義され,これに対して複雑・多様化する社会問題に博物館が果たす役割を十分に伝え切れていないということが議論されたそうであります。 会長のスアイ・アクソイさんは,博物館はよりコミュニティーに近づこうとしている,文化のハブとしての役割を増す中で,新しい方法でコレクションを収集し,歴史を振り返り,新しい意味を見いだそうとしていますと話され,ICOMとして気候変動や不平等などの問題に積極的に関わりたい,定義の見直しはその一貫ですとコメント。博物館や美術館は移民や暴力,レイシズム,気候変動といった問題を話し合う場所であり,多様な意見を受け入れ,コミュニティーとともに歩んでいかなければならないという考えを示しているのだと思います。 質問です。 博物館(美術館)の本来的役割は地域作品の収集,保存,展示,研究,発信でありますけれども,シテイミュージアムでは運営の主役を担っている正規の学芸員が1人しかおらず,その役割は発揮し切れていません。ここ数年来,岡山市の歴史文化を伝えるシティミュージアムについては,市民からの貴重な資料を受け入れられないというケースも続いていると聞きます。これら課題について今後どのようにお考えでしょうか。政令指定都市にふさわしい,地域とともにある博物館について,市長の御所見をお願いします。 戦後75年,戦争の記憶の風化が懸念されています。本市に関連する空襲の記憶を後世にどう伝えていくのか,大きな課題です。 これからの子どもたちへの展示を考えると,ICT等で音や映像を活用したストーリー展開も必要だと思います。常設,展覧会の内容のさらなる取組とともに,所管の福祉援護課だけではなく,観光や文化の視点も必要なのだと思いますが,いかがでしょうか。 岡山空襲を通した平和教育についての課題として,学校見学の少なさを指摘します。昨年度は小学校が91校の中6校,中学校が38校の中6校でした。学習の必要性について,教育委員会の所見を願います。 そして,これが一番の問題だと思いますが,それは職員の待遇です。約15年ほど勤められる学芸員さんが非正規職員ということであります。市民の財産を守り伝えるこの専門家のリーダーの待遇改善について御所見を願います。 シティミュージアムと同じフロアなのに所管が福祉援護課というのも違和感を感じてしまいます。所管の在り方など,効果的な運営について今後政策的な将来展望が必要ではないですか。 歴史文化のアーカイブについて。 昨今の公共施設の更新に伴う公文書の散逸や逼迫する管理状況に対するこれからの方策として,公文書管理の条例化,文書館の設置についても検討すべきではないかと思いますが,いかがですか。 食の文化。 とりわけ中心市街地の飲食店の皆さんは,いまだ経営に苦労されています。イートインの安全安心ガイドラインも6月1日からスタートしておりますが,まだまだ普及は低いように感じています。ポスターの配布など,啓発に取り組んでいただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 また,PayPayのキャッシュレス決済について,ここもどんどん今後の普及をお願いしていますが,質問のほうで出ておりますので要望としておきたいと思います。ぜひとも取り組んでいただきたいと思います。 そして,ライブハウス。 ライブハウスもこれまでなかなか経営に窮しております。その中で安全・安心のガイドラインの作成についても,協議会の皆さんたちと今鋭意取り組んでいただいております。これまでの経過,スケジュールについてお聞かせください。 GIGAスクール構想について。 来年スタートの児童・生徒1人1台の端末やICTを活用した学習環境の充実を図るGIGAスクール構想の早期実現について質問します。 家庭学習での通信整備,そして学校からの遠隔学習の機能を具体的にどのようにしていくのか,また身体,知的,自閉症等の障害のある子どもたちに対しての具体的な支援体制,それぞれについてお聞かせください。 文科省は,学校ICT化を進める中でICTの支援員は不可欠な存在だと言っています。その中で2022年までには4校に1人の支援員の配置,これを目指しています。文科省の調査によると,授業におけるICT活用が進まない最大の理由はその支援員がいないということであります。 この構想を実現する上でも,専門的助言をいただけるディレクターの公募や民間企業連携をどのようにお考えでしょうか。今年度中に必要だと思いますが,配置の状況,今後の配置計画についてお聞かせください。 長島愛生園,邑久光明園への人権学習を。 コロナ禍における誹謗中傷,差別,偏見に見る感情の劣化問題です。この課題に深い示唆を与えてくれるのが,瀬戸内市の瀬戸内海に浮かぶ長島ではないでしょうか。長島は元ハンセン病の方々の療養所で,現在愛生園では134名,光明園では75名の入所者の方々がおられますが,平均年齢は80歳を超え,自治会活動や語り部活動もなかなか難しい状況になっていると聞きます。国策による強制隔離や断種堕胎,それぞれ様々な尊厳をないがしろにされた悲しい歴史のある長島には,だからこそ人が生きるその全てがあるのではないでしょうか。2011年より療養所内での不動産をユネスコ世界文化遺産,関連記録物をユネスコの世界記憶遺産としての登録を今目指されているところです。 長島の歴史文化をテーマとした観光事業は,このコロナ禍に湧き出た日本人特有の最大課題である誹謗中傷,差別,偏見といった感情の劣化に向き合うため,これは大変有効だと感じます。さらには,世界遺産登録を本市も連携中枢都市圏の仲間として応援できればなおさらいいのではないでしょうか。市長の御所見をお聞かせください。 最後に,学校教育における人権学習には最適だと思いますが,年間どの程度長島へ行かれておりますか。その学びの必要性,今後の取組についてもお聞かせください。 1回目の質問を終わります。(拍手) ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,森山議員の質問にお答えいたします。 まずは博物館の話でありますが,今の質問全体を聞いていますと,博物館の問題とシティミュージアムの問題,この2つが並行して議論されていると思っています。その博物館としての役割の中で強調されているのが歴史文化を伝えるという視点,こういう前提で私もお答えしたいと思いますが,ここの場でも歴史文化の話はよくさせていただいています。その中で,ここでお話ししたかどうかはっきり覚えていませんけども,E・H・カーという歴史家がいますけども,歴史とは現在と過去との対話であるという言葉があります。要するに現在の様々な課題を考えるときに,過去の様々な出来事と向き合ってやるべきだと,そういうすごい意味があることであると。それから,もう一つは,やはり我々の誇りを形成する,そういったものでもあります。そういう面では私も議員と同じように,この歴史文化を伝えていくということは非常に重要だろうと思っています。 そういう中で,今度はじゃあ岡山のどんな施設でそれらが提供できているのかということでありますが,シティミュージアムももちろん一つでありますし,岡山城の天守閣,また専門職員が7人います埋蔵文化財センターもございます。中央図書館でもやっています。それから,高松城址,それから今回造山古墳にもビジターセンターができました。そういった様々な施設でこういう歴史文化を伝えさせていただいているわけでありますが,本当にうまく統一性が取れているのかなというところはあるような気がしますね。特にシティミュージアムは様々な資料を受け入れて,系統だってどうも対応できてないという要素もあるんじゃないかな。こういったところはやっぱり考えていかないといけないと私も思います。 これが全体の博物館としての機能という面ではそういうことなんでしょうけども,今度はシティミュージアムという点からいきますと,駅の西口に直結しています。後で多分森山さんが説明されるんでしょうが,配付資料,確かに政令市の博物館がいろいろと書かれていますが,私自身全部承知しているわけじゃありませんけれども,この岡山駅に直結するようなそういう博物館というのはそんなにはないんじゃないかなと思っております。土地というのはものを生み出す財であるわけでして,西口と直結しているような財が本当に何を生んでいるのか。生産性という面でいくと今の使い方で果たしていいんだろうかという議論はあると思います。 これは前も森山議員の質問にお答えしたところではありますけれども,今回劇場を新たに造るということで,様々な文化に関してこれから考えていこうじゃないかというようなことを言っているところでもあります。それから,もう一つやっぱりこの新型コロナウイルスの関係でこれからの市政の運営をどうしていくかという議論も出てきます。そういう中でこの歴史文化を伝えていくというのをどういう機関でやっていくのかとか,新庁舎もできてくるわけで,そういったことも関連づけて考えるべきなのかどうか,そういったことも考えながら,全体としての岡山の歴史文化をどうやって市民にまた国民に伝えていくのかということを議論していきたいと思います。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  未来の文化(価値)を創るためにの項,公文書管理の条例化,文書館の設置についてお答えいたします。 本市では,岡山市文書取扱規程において公文書の整理,保存,廃棄等の原則を定め,適正な管理に努めているところであり,現時点で条例化までは考えておりません。また,平成31年4月施行の岡山市文書取扱規程第67条第2項の歴史的価値の認められる文書選別基準により歴史的文書の選別及び保管を行っており,必要に応じて学芸員など専門的な知識を有する職員の協力も得ながら,歴史的価値の認められる文書の保存に努めております。 文書館等の設置につきましては,将来的な課題と考えております。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,ライブハウスのガイドラインについてです。 7月1日に,市内8店舗で構成された岡山ライブハウス連絡会からの要望を受け,市と連絡会で協力して新型コロナウイルス感染リスク評価の17項目を設定し,各店舗で自己点検や自己評価を行い,市が改善点をアドバイスしております。また,9月2日にはライブハウスで市保健所による現地講習会を行い,具体的な感染症対策についてのアドバイスや意見交換等を行いました。現在は各店舗において感染症対策の見直しを行っているところですが,17のリスク評価項目を全てクリアできた店舗から,できれば今月中にも専用ポスターを掲示していきたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項で空襲展示室に関して,所管課だけでなく,観光や文化の視点も必要ではないか,学芸員の待遇改善の検討,所管の在り方など効果的な運営について将来展望が必要ではないかについて一括してお答えいたします。 学芸員の業務につきましては,週30時間勤務の会計年度任用職員が担っており,引き続きより一層の業務改善に努めてまいりたいと思っております。所管は福祉援護課になりますが,運営については現在もシティミュージアムと協力して行っており,今後も関係部局と協議し,効果的に何ができるか研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,空襲展示室についての中,平和教育の必要性についてでありますが,これは共産党を代表されての東議員に御答弁したとおりであります。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項でおかやまイートイン安全安心宣言について,ポスターの配布など啓発の取組についてですが,おかやまイートイン安全安心宣言については,飲食店の皆様に岡山市ホームページから印刷して活用いただいており,御要望があれば本市で印刷の上お渡ししております。このポスターにつきましては郵送でもお届けさせていただきますので,御要望があれば岡山市ホームページに掲載している担当課宛てに御連絡いただければと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  GIGAスクール構想についての項,初めにGIGAスクール構想の早期実現に向けて,まず家庭学習での通信整備についてですが,今年4月に市立小・中学校に対して調査した結果,インターネット環境のない世帯が約3,000世帯あると認識しており,こうした世帯を対象とする貸出用通信機器の整備などについて早期実現を目指してまいります。 次に,学校からの遠隔学習機能についてですが,現在学校に対しましてはウェブ会議システムの利用方法などについて周知しており,教員同士が打合せを遠隔で行うなどの活用が既に行われているところであります。また,学習場面においても総合的な学習の時間などで専門家や海外で活躍する方とオンラインで対話するなどの活動も見られます。そうした遠隔学習につきまして,ICTの効果的な活用の一つとして各校へ紹介してまいりたいと考えております。 次に,身体,知的,自閉症等の障害のある児童・生徒の支援体制についてですが,端末操作や姿勢の保持などに困難があるなど身体の障害のある児童・生徒に対しましては,特別支援教育支援員による操作の補助などの支援を行っているところです。知的な課題や自閉症等がある児童・生徒に対しては,個々の実態や特性に合わせ,教科書にあるQRコードを読み込んだ教材を使用し,視覚・聴覚支援をしたり板書を写真に撮ったりするなど,端末をより効果的に活用する工夫を進めてまいります。 この項最後に,GIGAスクール構想の実現を推進する上でディレクターの公募や民間企業連携についてはどうかというお尋ねです。 現在,教員のサポートや助言を行うICT支援員等は配置しておりませんが,今後どのような人材をどのように配置することが効果的であるか,時期も含めて検討を進めているところであります。 続いて,長島愛生園,邑久光明園への人権学習についての項,学校としては年間どの程度長島へ行くのか,学びの必要性,今後の取組はとのお尋ねです。 学校では社会科や総合的な学習などでハンセン病問題を取り上げて学習しており,その中で数校が現地を訪れています。ハンセン病問題をはじめ人権課題について体験的に学習することは,人権の大切さを実感したり自分自身の生き方を振り返ったりする深い学びにつながると考えます。今後も引き続き教職員研修などにおいて啓発に努めながら,児童・生徒の学習の充実を図ってまいります。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で長島の歴史文化をテーマとした観光事業について,それから瀬戸内との連携についての御質問ですが,長島ではその歴史を基にした人権啓発活動を行っておられ,その活動の中で歴史館をはじめとした施設の公開や見学ツアーも実施されております。また,ハンセン病療養所とそこで生活されてきた人々の歴史を世界遺産として後世に語り継ぐ運動にも取り組んでおられており,これらはその地を訪れて歴史に触れる上で重要なファクターと考えます。このようなコンテンツと岡山市の観光とがどのように結びつくのかについては,今後研究してまいりたいと考えております。 以上です。     〔2番森山幸治議員登壇〕 ◆2番(森山幸治議員)  御答弁ありがとうございました。 皆さんがそうだと思うんですけれども,このコロナ禍の中で,改めてステイホームで家にとどまって,もっと言えば自分のこれまでを見詰め直すというとちょっと大げさではありますけども,原点回帰というのか,何かあらゆる場面でそういう姿勢が,皆さんと話していても,SNS上でもその辺を感じるところであります。なぜ人々の感情がこんなに劣化してしまっているのかと,その中で文化政策,行政として何ができるんだろうと思ったときに,まず文化の価値というものをもう一度見直していかなければいけない。かつ地元,地域にとどまる中で,このまちはどんなまちなんだろうかと,地域にあるその土地の歴史とか記憶というものをもっと知っていく中で,そこで顔の見える関係性ができると,そういうような感情の劣化というものもいろんな人が混ざり合うことによってひょっとしたら緩和できていくんじゃないんだろうか,そういう大きな話ですけれども,その中で文化の役割というものは大きいんじゃないか,そういう視点で聞かせていただきました。 市長もそのとおりに御認識いただいてありがたいと思いますし,さきの議会で市長がこの文化政策の中でおかやま国際音楽祭とか芸術祭をもう一度見直してみようじゃないかと。その一環で文化政策自体,この劇場ができる3年余りの時間の中でもう一度文化政策,一貫性のある文化行政というものを改めてまた原点からつくり直していただけるという御答弁をいただいたので,ぜひともお願いしたいと思います。 その中で,博物館(美術館)の在り方もそうですけど,純然たる岡山市の歴史文化を伝える美術館がないということが今回課題として浮き上がったわけですけども,もう一度そういう意味で学芸員さんという専門家,あるいは社会学者なり民俗学者か文化人類学者か,いろんな専門家の皆さんと市民の方々が同じテーブルでざっくばらんに話せるような懇話会というか,そういう懇談の場から,何かそういうテーブルを用意していただいて話合いを進めるような場をぜひつくっていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 空襲展示室です。 私は実は小・中・高を広島で育っておりまして,この平和教育についてはもういろんな場面で全身にしみついているわけですね。戦争は絶対いけないと。なぜいけないか。真っ先に死んでしまうのは市民,私たちなんだということを身にしみております。その中でやっぱり8月6日の8時15分,岡山にとっていえば6月29日の2時43分だと思うんですけど,じゃあそれをどれぐらいの市民の方が知っているのかなと,ちょっとこれを疑問に思うんですよね。 そういう意味では岡山の空襲展示室,これは非常に熱心な取組をしていただいています。学芸員を配置して取り組んでいるところというのはなかなか,市長,今少ないんですよね。大体デジタルで,焼き物でやる。要は生の資料をしっかり展示して,学芸員,プロの目線で展示するという施設は非常に希有で貴重なんです。なので,せっかくこういう取組を岡山市の行政はしてこられたわけですから,この機を見てもう一度──その中でも御苦労されているスタッフもおられる。展示室の学芸員がこの展示をつくる。これで本当にいいんですかとお伺いを立てる直接の上司が福祉援護課の課長なんですよね。市の職員の方はそれは分からないですよ,なかなかね。だから,そこの縦割りなんかも,同じフロアにシティミュージアムと展示室があるんであれば,やっぱりそこは先輩学芸員もシティミュージアムにはおられますし,もう少しそこを効果的に進めていく必要も今後あるんじゃないかなと思うので,そこは再度御検討願いたいと思います。要望にしておきます。 教育については,やっぱり学校で学ぶ平和教育と校外学習でプロの学芸員の展示の平和学習というのは全然違うものだと思うんですよね。なので,小学校の間なのか中学校の間なのか,一度は岡山市の子どもたちがその展示室に触れるという体験を僕はぜひ,やっぱり何かしら考えを持って勧めていきたいと思う。各学校にお任せするということもそれはそうかもしれませんが,やはりここで改めて教育委員会のほうから各学校に示していただきたいと思いますが,これは答弁をいただきたいと思います。 そして,長島の話ですね。 人間は2度死ぬとよく言われますね。1度目は肉体の死,2度目は忘れ去られることと言いますけども,これもこのコロナ禍の中,ハンセン病に見る差別,偏見,人が生きるための権利を学ぶ場所というのはとても学びが多い。この時期だからこそです。その中でもあまり表で語られていない入所者の皆さんの生活文化があるんですよね。全盲の皆さんがハーモニカ楽団──青い鳥楽団といいますけど──を組んで,全盲の人たちが舌で点字を読みながら楽団をつくって全国を回ったというそんな歴史があったり,歌舞伎の上演があったりとか詩を詠んだり歌を詠んだり焼き物を焼いたり絵を描いたりと,非常に優れた歴史文化というものがそこにもある。いまだに入所者の皆さんと園の皆さんで年に1回のカラオケ大会,これも大きな楽しみとしてなされているわけでありますけれども,そういう姿こそが僕は本当に光であると思うし,この不透明で不安定な今の時代に生きる私たちへの一筋の希望というのか,そういうものがこの長島にあると私は確信せざるを得ないわけです。この悲しみを忘れないためにも,人間は何でそうなってしまうのか,その問いをこの島の記憶とともに新たに語り継いでいく人を一人でも多くしていけるように,私はまずは子どもたちだけではなくて教職員の人権学習を積極的にこれから取り組むようにお願いしたいと思います。 そして,観光について,瀬戸内海を舞台とした連携も今まさにありますし,ユネスコの世界遺産登録の動きもあります。瀬戸内市さんとは斎場やごみの連携というものもありますけども,こうした楽しみを持った連携,夢のあるような連携というものも今後模索していただきたいと思います。要望です。 飲食店のイートインガイドラインの普及啓発について,これは担当の皆さん,本当に御尽力いただいてありがとうございます。希望者には郵送もしますよと,そういう手厚いこともなさっていただいているわけですから,その動きを止めずに引き続き頑張っていただきたいと思っております。 最後にライブハウスのほう,これもしっかり取り組んでいただいていることを感謝申し上げたいと思います。保健所の皆さんも一緒になって今検証していただいているところです。これも月内にはガイドラインの決着をつけようとおっしゃっていただきましたので,それも引き続きよろしくお願いしたいと思います。 再質問を終わります。 ○松田安義副議長  当局の答弁を求めます。 ◎中原貴美市民生活局長  文化見直しといいますか,博物館も含めてなんですけれど,そういった際にいろんな立場の方の御意見を聞くということは大変重要だと思っております。市民の方,専門家の方,いろんなやり方があると思いますので,工夫してまいりたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  私も,平和教育については非常に大切なことであると思っております。ただ,これは何度も答弁しているところですが,その学校で取り組むことについて,校外学習の行き先は学校が主体となって決めるところであります。一律にここにしなさいということではないんですけれども,ただ我々としても,例えば6月29日の岡山平和の日に合わせて空襲展示室の活用の周知を図るとともに,必ず朝の会などでその意義を児童・生徒に伝えるようにしておりますし,また議員御提案の学芸員の話を聞くということについても,学校に呼びかけてまいりたいと考えておるところであります。いずれにしても平和教育については全学校で取り組んでおるんですけれども,主体性は各学校が持っているということで御理解いただけたらと思っております。 以上です。 ○松田安義副議長  以上で森山議員の質問は終わりました。(拍手) 質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時8分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○浦上雅彦議長  午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして松田隆之議員。     〔17番松田隆之議員登壇,拍手〕 ◆17番(松田隆之議員)  どうも皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。 傍聴席の皆様,残暑の厳しい中,議場にまでおいでいただきまして本当にありがとうございます。 さて,我が自由民主党岡山市議団は先日,福井保健福祉局長をはじめ担当部長さん,担当課長さんをお招きし,新型コロナウイルス感染症についての勉強会を実施いたしました。感染者の状況,医療体制,事業所で感染者が出た場合の対応,今後想定される感染状況など,市民の皆さんのために安全・安心を確保する取組を学ばせていただきました。そして,新しい生活様式にスイッチしよう,安全な岡山をみんなでつくろうと確認いたしました。関係者の皆様,今後ともよろしくお願いいたします。 それでは,通告に従い質問に入らせていただきます。 1,日本遺産と吉備路観光について。 県によると,県内主要観光施設30か所の利用者数は,5月85.1%減,6月44.8%減,そして7月は34万人余りで29.5%減。依然として新型コロナウイルスの影響は続いているものの,徐々に回復傾向とのこと。そうした中で国のGo Toトラベルに続き,今月14日から本市の宿泊・グルメクーポン事業が始まります。また,令和4年7月から9月にJRデスティネーションキャンペーンが,7つのストーリーが日本遺産に認定されている県内で開催されることに市民は大きな期待を寄せております。 持続的な観光需要の拡大のためには,ニーズに応じた魅力の向上が不可欠でございます。吉備路や岡山城などの豊富な歴史と文化遺産,全国的に浸透している桃太郎のイメージ,交通利便性の高さ,桃やブドウなどのフルーツに代表される食資源など,本市の優位性を生かしていかなければなりません。 そこでお尋ねいたします。 (1)日本遺産「「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま」に認定されて2年3か月。これまでの総括と今年度の日本遺産活用推進事業について,事業内容と進捗状況をお聞かせください。 (2)日本遺産関連事業の造山古墳ビジターセンターが開館して5か月,コロナ禍ではありますが,一月1,200人から1,700人の皆様が来館されております。 そこでお尋ねします。 ア,設置者として,今日までの感想をお聞かせください。 イ,管理受託者の造山古墳蘇生会では,より魅力を高め,リピーターを増やすため,地域の食資源や直弧文チョコ,直弧文煎餅など古墳に関連したお土産を販売したいと考えておられます。何とかならないものでしょうか。 ウ,造山古墳をはじめとした吉備の遺産群は,先人が残した貴重な文化遺産であり,歴史や文化を研究するための重要な資料でございます。古代吉備国の調査研究を行うため,産学官民連携による古代吉備学研究所を立ち上げませんか。市長の御所見をお聞かせください。 (3)高松城址公園は高松地域の象徴であり,城主清水宗治公は地域の誇りです。地域の皆様は,観光客の満足度向上のため,国指定史跡本丸跡の桜の植え替え,シンボルとなるようなとりで,門の設置,狭く老朽化した資料館の再整備を切望しております。お願いできないでしょうか。 (4)最上稲荷から龍泉寺までの奥の院稲荷山自然歩道は,平成30年7月豪雨により崩れたままの状況でございます。復旧についてお示しをください。 (5)新幹線改札口そばにももたろう観光センターの整備が進んでおります。開所日,充実される観光関連サービスについてお示しをください。 2,鳥獣害(イノシシ対策)について。 (1)北区の中西部や東区の北東部でイノシシ被害は深刻かつ広域化しております。高齢化が進む中,共同作業もままならず,一人一人で防護柵等のイノシシ対策をしております。 市は昨年度,イノシシによる農作物被害を把握するため,89小学校区で野生鳥獣実態調査を実施し,被害の深刻な4地区,被害の大きな16地区を把握するとともに,生息数の推計や対策実施状況調査を行っておられます。 そこでお尋ねいたします。 ア,今年度,被害の大きかった20地区を対象に,さらに詳しい原因を分析し対策に反映させるとしています。昨年度の調査結果の何をどのように補う調査なのか,調査目的をお示しください。 イ,市は,昨年度と今年度のイノシシ捕獲計画数を4,500頭としております。ここ数年の捕獲数及び現捕獲体制における最大捕獲数について,どの程度まで可能と考えておられるのでしょうか。 ウ,平成30年度のイノシシ推定生息数約1万1,000頭の推計手法及び今後の捕獲計画数と個体数予測をお示しください。 エ,イノシシ防護柵,ワイヤーメッシュ柵,電気柵の補助金を個人補助にしていただけないでしょうか。また,集落全体を囲う集落柵に対する補助金を見直していただけないでしょうか。 オ,捕獲おりの補助金は,イノシシまたはニホンジカの捕獲に限られております。桃農家ではカラス被害に苦しめられており,おりの補助対象にカラスを加えていただけないでしょうか。 (2)ジャンボタニシによる農作物への被害,生態系への影響が深刻です。環境省,農林水産省から重点対策外来種に選定されており,被害の拡大防止策が必要です。農薬代金の補助をお願いできないでしょうか。 3,安全・安心なまちづくりについて。 (1)農林排水機場の設置目的は農作物への被害防止ですが,家屋の浸水対策としても重要です。50年に一度の大雨が頻発しており,基準雨量など計画上の諸因子を見直すべきです。御所見をお示しください。 (2)平成30年7月豪雨により内水被害に遭った地域の消防団長さんより,氾濫した西川の水位が知りたいとの要望をいただいております。危機管理型水位計の設置や上流の農林排水機場の水位情報,管理カメラ映像を地域に提供していただけないでしょうか。 (3)自主防災組織について,結成状況と活動カバー率についてお示しをください。また,活動運営費助成金,地域防災マップ助成金の対象となる活動状況についてお示しをください。 (4)市では町内会が新規に防犯灯を設置する場合に設置補助金を交付しておりますが,取替え時に補助金はありません。LED防犯灯は灯具全体の取替えとなり,設置時と同様の費用がかかります。取替え時の補助を設けていただけないでしょうか。 4,高齢者の就労支援について。 人生100年時代,元気なうちは短時間でも働きたい。市は昨年8月に従来の生涯現役応援センターを見直し,一人でも多くの高齢者の就労ニーズに応えるため,民間資金を活用した官民連携の仕組みづくりを行い,年齢に上限を設けず,高齢者の方を対象とした生涯かつやく支援センターを開設しております。多様な人材の状態に応じた丁寧な相談,紹介と就労先の環境整備を目的に,実施体制では中間支援組織の日本ファンドレイジング協会が資金管理,運営管理を行い,サービス提供者として社会福祉協議会と人材紹介の大手2社が面談,登録,就労先との仲介を行っております。 そこでお尋ねします。 (1)日本ファンドレイジング協会が担う管理運営上の工夫点をお示しください。 (2)利用者登録数と平均年齢,就労者数と平均年齢,企業登録数及び就労事例から見えてきたものについてお示しをください。 (3)サービス提供者にがん・難病患者等の支援を行うNPO等の参加ができておりません。今後についてお示しをください。 (4)国は高齢者など就職が困難な方を雇い入れる事業主に対し助成する制度を設けておりますが,当センターを通じて雇い入れた事業主の多くは,週当たりの労働時間が20時間に満たないため助成対象外となっております。独自の支援制度の下,就労先の環境整備を整えるべきと考えます。御所見をお示しください。 (5)市は,今年度より中間支援組織に対し成果に応じた事業費を支払うとしております。成果目標,評価の仕組みと支払い額についてお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,松田議員の質問にお答えいたします。 私は古代吉備学研究所の立ち上げという点について申し上げたいと思いますが,この巨大古墳の造山古墳も全国で4番目ということでありまして,そういう面では大きな勢力が吉備にいたということは間違いないわけであります。そういう面では大和等々と本当に引けを取らないようなそういう歴史を持っているんだろうと思っております。しかしながら,大和政権と戦ってどうも負けたというようなことで,歴史から相当抹殺されているようにうかがうこともできるわけですが,特に古墳ができた5世紀の前半から上道の乱,下道の乱の5世紀の後半まで,いわゆる倭の五王の時代ですよね,そういったところで一体吉備で何が行われていたのか,どういう勢力がどういうことをやっていたのかということを勉強していくというのは必要なことだろうと思っています。 この研究所の立ち上げはともかく,今までの岡山市から見ると,特に学との連携が十分ではなかったと感じます。これから造山古墳にも岡山大学が中心となった学術調査を行っていく予定であります。岡山大学等々とタッグを組んで,我々も情報発信ということもやっていかなきゃならないと思っています。これから造山古墳,そして古代吉備の歴史研究の機運を高めていきたいと思います。 以上です。 ◎菅野和良教育長  日本遺産と吉備路観光についての項,市長答弁以外にお答えいたしますが,日本遺産活用推進事業の事業内容と進捗状況についてお答えいたします。 史跡造山古墳群整備事業では,千足古墳の保存整備工事を平成27年度から開始しております。復元した埴輪を並べて古墳の築造当初の姿を再現し,墳丘上に登って周囲を展望できるようにいたします。また,石室の見学通路も設置いたします。今年度は墳丘整備を行う予定で,令和4年度の完成を目指しているところでございます。 以上でございます。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まず日本遺産「「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま」のこれまでの総括と今年度の事業内容と進捗についてですが,岡山の桃太郎伝説が日本遺産として認定され,様々な情報発信や受け地整備を地元の方とともに一緒に行ってきた結果,知名度のアップにつながり,関係者からは来場者が増えたとのお声をお聞きしたり,地元の盛り上がりや旅行商品の造成などの効果が現れてきております。 今年度は案内看板の設置を終了しており,今後は地元の方が主体となった体験型おもてなしプログラムを実施するとともに,インバウンド誘致に向けたインフルエンサーによる日本遺産エリアのライブ配信などを予定しております。また,10月からは岡山市のプロモーションとして実施する,著名なゲームとタイアップしたオンライン謎解きにより日本遺産の発信を図ってまいります。 次に,造山古墳ビジターセンターの設置者としての感想についてですが,ビジターセンター開館後,緊急事態宣言発令による臨時休館や例年実施されている校外学習の中止など,感染症拡大の影響がありましたが,このコロナ禍でも毎月1,000人以上の来場があり,多くの方に古代吉備や造山古墳の魅力に触れていただいているものと考えております。管理運営につきましては地元のボランティア団体に委託しておりますが,来訪者のおもてなしや造山古墳に関する書籍の販売など独自の取組もなされており,活動拠点としてもしっかりと活用していただいていると認識しております。 次に,造山古墳蘇生会による地域の食資源や古墳に関するお土産を販売したいと考えていることについてですが,行政財産の目的外使用は,本来の施設の用途や目的を妨げない限度において,施設の設置目的や目的外での使用目的の公益性等の理由によりやむを得ない場合に限り許可できるものと考えております。現在でも施設内では目的外使用の手続の下,ポストカードや造山古墳に関する書籍の販売がなされておりますが,地域の食資源やお土産物の販売については内容に応じて判断していくこととなると考えております。 次に,奥の院稲荷山自然歩道の復旧についてですが,奥の院稲荷山自然歩道は平成30年7月豪雨の際に歩道の2か所が崩落しております。現在は,崩落状況が大規模で重機等が入れないこと,底地が民地であること,また自然歩道の最終到着地点の龍泉寺には別ルートもあることなどから,現在通行止めにしております。復旧については,通行上の安全面が担保できる工法の可否,費用対効果なども整理しながら検討してまいりたいと考えております。 最後に,ももたろう観光センターの整備についての御質問ですが,ももたろう観光センターは現在工期を11月末までとして整備を行っているところです。移転オープンについては12月以降を予定しており,具体的な日程が決まり次第周知してまいりたいと考えております。 観光関連サービスにつきましては,公明党を代表しての竹之内議員にお答えしたとおりです。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,高松城址公園についてです。 国の史跡に指定されている本丸跡地を含む高松城址公園は,清水宗治公の首塚などの歴史的遺産やハナショウブやハスの花を観賞できる池があるなど魅力あふれる公園であり,地域の方々だけでなく多くの観光客が訪れており,今後も適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 桜の植え替えについては,まずは桜の樹勢調査を行った上で,必要であれば植え替え等を含めた対応を検討してまいりたいと考えており,とりでや門については,現時点では確実な歴史史料が確認できないことから設置は困難であると考えております。 資料館については,平成29年に行った健全度調査の結果により大きな損傷はないことが確認されており,引き続き適切な維持管理を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  2番目の鳥獣害(イノシシ)対策についての項,まず今年度の野生鳥獣実態調査において被害の大きかった20地区の調査目的についてですが,アンケートとヒアリング調査の結果により被害の状況が大きかった場所を特定することができたため,今年度につきましてはその20地区についてさらに詳細な被害状況や被害防止対策の有無,地域の取組状況などを調査し,柵の管理状況など,なぜ被害が起きているのかの要因分析を行い,来年度以降の対策につなげていくこととしております。 次に,イノシシの最大捕獲数についての御質問ですが,昨年度と今年度のイノシシの捕獲計画数は4,500頭ですが,これは猟友会の各分会長や農協の営農センター長などで構成している岡山市地域鳥獣被害防止対策協議会において定めているものです。来年度以降の捕獲計画数につきましては,今年度末に次期の岡山市鳥獣被害防止計画を策定予定であり,過去の捕獲実績それから被害状況を基にどの程度まで捕獲できるのかも含めて協議を行い,定めてまいりたいと考えております。 次に,平成30年度のイノシシ推定生息数の推定手法,今後の捕獲計画数,個体数予測についてですが,イノシシの推定個体数は平成21年から平成30年までの捕獲数及び森林面積のデータを用いた環境省の推定方法により算出しております。今後の個体数予測では,野生鳥獣被害実態調査結果によると平成30年の増加数は約3,200頭と推定されるため,現捕獲計画数の4,500頭を維持できればイノシシの生息数は減少していくものと予測しております。今後の捕獲計画数につきましては,先ほど御答弁したとおり,岡山市地域鳥獣被害防止対策協議会において協議して捕獲計画数を定めることとしております。 次に,イノシシの防護柵などの補助金を個人補助にできないか,また集落で柵をする場合の補助金の見直しについての御質問ですが,侵入防止柵は地域でまとまって設置したほうが効果が高く,またコスト面や管理面の個々の負担軽減も図られることから,なるべく広範囲で複数の方々が協力して設置していただきたいと考えておりますが,例えば周りが水路や傾斜地であるなど地形的な条件等により農地が連続せず,複数で取り組めない場合においては,1戸であっても補助の対象としております。また,集落ぐるみで柵を設置する場合の補助金の見直しについては,他の補助事業とのバランスや県の補助事業の状況などを勘案し,できる限り手厚い3分の2の補助率としているところであり,現時点では補助率の改定は考えておりません。 次に,捕獲おりの補助金対象にカラスはできないかについてですが,令和2年度におきましてはカラスの緊急捕獲用として各区役所に貸出用の捕獲おりを配備できるよう予算措置をしております。おりの設置に係る補助金については,被害状況も踏まえ,岡山市地域鳥獣被害防止対策協議会において検討してまいりたいと考えております。 最後に,ジャンボタニシの被害防止の農薬代金の補助についてですが,ジャンボタニシ防除用の薬剤購入につきましては,岡山県農業共済組合が水稲共済加入者または加入者で構成された集団などに対しまして,水稲共済損害防止事業として薬剤費の10%または加入面積のうち防除実施面積10アール当たり1,000円のいずれか低い額で上限3万円として助成する制度があります。市としましては,これらの制度の利用状況や農産物の被害状況を把握した上で防除対策支援として何が必要かを研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸理事  3番目の安全・安心なまちづくりについての項,自主防災組織の結成状況と活動カバー率,そして活動運営費助成金,地域防災マップ助成金の対象となる活動状況についてお答えいたします。 単位町内会の自主防災組織の結成状況は,公明党を代表しての竹之内議員にお答えしたとおりでございます。 また,連合町内会の結成状況は,連合町内会96のうち結成済みは66で,結成率は68.8%でございます。 国の基準である自主防災組織の活動カバー率は,全世帯のうち自主防災組織及び婦人防火クラブなどの活動範囲に含まれる地域の世帯数の割合でございまして,この方法によりますと令和2年4月1日時点で92.2%でございます。 また,活動運営費助成金を活用した事例は,防災訓練,安否確認訓練,防災学習会など,昨年度は233件,今年度は18件,地域防災マップ助成金を活用した事例は,昨年度は34件,今年度は2件でございます。 以上です。 ◎中原貴美市民生活局長  同じ項,LED防犯灯の補助制度についてです。 町内会管理の防犯灯については,町内会の維持管理費の軽減を図るため,平成23年度から5年間,蛍光灯を省エネで環境にも配慮したLED灯に全額市負担で交換し,さらに新規については現在まで9割補助でLED化を進めてまいりました。現在は新規の補助申請も減少傾向にあるなど,LED灯の普及についてはおおむね達成できつつあります。一方,LED化による省電力化や耐用年数の延伸なども考慮し,器具の維持管理経費は地元町内会での負担をお願いしての事業化でしたが,事業開始から9年を経過し,LED灯の耐用年数を迎えつつある中,器具交換への補助を求める声もお聞きしております。こうしたことを踏まえ,新年度に向けて課題を整理してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で農林排水機場の基準雨量などの計画上の諸因子についての御質問ですが,農業用排水機場は農林水産省が定める設計基準により計画されるため,市で基準を見直すことはできませんが,近年の雨の降り方は局地的で激しさを増しており,設計基準を超える農地の浸水被害も予想されるため,周辺の関係市と情報交換しながら,必要であれば国,県に対し見直しの要望を行ってまいりたいと考えております。 次に,水位計の設置,農林排水機場の水位情報,管理カメラについての御質問ですが,農林関係部署では農林排水機場管理用カメラを現在まで62か所設置し,今年度5か所設置する予定としております。その目的は,水位情報や排水機場などの状況を迅速に把握し,早期対応することで浸水被害の軽減を図ることです。排水機場や農業用水路などは地域の特性によるところが多く,水位をもって市民の方に安全,危険の判断が難しく,誤解を招くおそれもあることから,慎重な判断が必要と考えております。 なお,水位計の設置につきましては,岡山市内の企業が経済産業省の補助事業を活用して水位計の製品開発並びに今年度実証実験をする予定がありますので,市としましても農業用施設等への設置を考えているところです。この実験を通じて効果を検証してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎福井貴弘保健福祉局長  4番目の高齢者の就労支援についての項に順次お答えいたします。 まず,日本ファンドレイジング協会が担う運営管理上の工夫点についてです。 日本ファンドレイジング協会は,これまでの事業実績を生かし,支援機関向けの能力向上研修や職業適性を判断するための専門判定ツールの導入などの工夫を行い,事業全体の効果や効率を高めています。 次に,登録者数等と就労事例から見えてきたことについてです。 登録者数等については,おかやま創政会を代表されての柳迫議員に御答弁したとおりですが,平均年齢は登録者が67.1歳,就労者が66.9歳となっています。 就労事例から見えてきたことは,求人内容と高齢者のニーズが合わないようなケースであっても,本事業では支援機関が御本人の長所や能力などを企業等に具体的に伝えたり,雇用条件や職場環境に関する企業等の理解や配慮を引き出すことで様々な職種において高齢者が活躍できる場があるということです。 次に,がん・難病患者等の支援についてですが,令和3年度から支援を行っていく予定としており,現在そのための準備を進めているところです。 次に,高齢者等を雇用した事業主への市独自の助成制度についてです。 市独自の助成制度を創設する予定はありませんが,本事業を御利用いただくことで企業等にとっては就労意欲のある高齢者を人材として確保できるというメリットがあると考えております。 この項最後に,成果目標,評価の仕組み,支払い額についてです。 本事業では登録者数,就労者数,就労定着率等を成果目標として設定しており,これらの達成状況に応じて受託者への支払い額が変動する成果連動の仕組みを採用しております。令和2年度の事業費総額は約5,600万円であり,そのうち約2割,約900万円が成果連動する部分となっております。 以上です。     〔17番松田隆之議員登壇〕 ◆17番(松田隆之議員)  どうも御答弁ありがとうございました。 それでは,一問一答で再質問させていただきます。 まず,市長のほうから古代吉備学研究所の立ち上げについてということで御答弁いただきましてありがとうございました。それ自体はあれなんで,またそういう研究できる機関が増えればいいなと思っております。よろしくお願いします。 それから,造山古墳のビジターセンターでの物品販売なんですが,今後判断していくというような御答弁がございました。条例では物品販売は市長の許可を受けなければならないというような文言であろうと思います。今後またそういうことで物品販売に向けてよろしくお願いしたいと思っております。 それから,次に高松城址のことなんですけれども,実はこれは国指定史跡の本丸跡に咲いている桜なんですけれども,これが非常に老木になっているんです。先ほど必要であればというような御答弁だったと思うんで,これは必要なんで,よろしくお願いしたいと思っております。 それから,皆さん備中高松城ってどんなお城じゃったんじゃろうかなというふうなことをお思いじゃろうと思うんですけれども,これが今の高松城址公園の駐車場近くに説明看板があるんですけど,そこに書いてある想定です。これは元教育委員会の文化財課長さんが描いたものなんですね。観光客の皆さんも,お城って岡山城のようなイメージをされる方が多いんで,これを見てこうだったんだなということで非常に興味を持たれております。 先ほど困難というような御答弁がありました。地域でも観光客の皆さんに喜んでいただくために,一部でもええんで,門とかとりでとかそういうものを整備していただけないかと。もちろん文化庁の意見もあると思うんですけれども,困難と決めつけるんではなくて前向きな検討をお願いしたいと思っておりますので,再度御答弁をお願いします。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  とりでや門の設置について前向きな答弁をということだったと思います。 繰り返しになりますけれども,現時点では確実な歴史史料が確認できないことから,設置はなかなか難しいんではないかなと考えております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  なかなか史実に基づくというところが,今の局長の困難ということを言わせているんかなというふうなことも思います。今後そういう調査も踏まえて御検討いただけたらと思います。 それから,資料館なんですけれども,局長,行かれたことがあるかどうか分からんですが,本当に3密を避けることが難しいぐらい狭い上に窓もないんです。そういう状況の中で,国の補助メニューなんかを探していただけたら実現に近づくんじゃないかなと思っております。ひとつ御答弁をお願いします。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  平成29年度に健全度調査を行っており,大きな損傷はないということを確認しておりますので,引き続き適切な維持管理を行ってまいりたいとは考えておりますけれども,そういったことについても今後の研究課題とさせていただきたいと思います。 ◆17番(松田隆之議員)  よろしくお願いします。 それから,稲荷から龍泉寺までの自然歩道なんですけど,これはできることを考えていただくと。まず現地を見ていただいて,本当にできることを考えていただきたいなと要望いたしておきます。 それから,イノシシ対策なんですけれども,今後については対策協議会の場でというような御答弁もあったんですけれども,捕獲計画数というのは,先ほど局長答弁がありましたけど,猟友会の分会とかJAとか農業共済とか岡山市とかそういう構成団体で協議して,県の意見を踏まえながら設定すると聞いております。そういう場で4,500頭を決めるときに各構成員からはどんな意見が出ているのか。4団体あると思うんですが,それぞれどういう意見が出ているのか,御紹介ください。 ◎赤坂隆産業観光局長  今回のその実態調査の中でも各分会からお話をお伺いしているところでございますけれども,それぞれの地区によって少しずつ性格が違います。ただ,それぞれの意見を生かして全体的に対策協議会では頭数を決めさせていただいているところですけれども,その中で被害状況,これも今回実態調査でヒアリングも行っておりますので,さらに実態を深掘りしてまいりたいと考えております。 ◆17番(松田隆之議員)  局長,ちょっと聞き漏らしていたんかも分からんですけど,今の現捕獲体制でどのくらい捕獲できると考えておられますか。 ◎赤坂隆産業観光局長  今4,500頭ということで計画としてやっていますけれども,実態としても年間でそれに近い数字で捕獲のほうもしております。これが限度というわけではないと思うんですけれども,今の状況で言いますとこれが一つの目標として現地でも受け入れられているということで考えていただければいいと思います。 ◆17番(松田隆之議員)  イノシシなんですけど,環境省なんかは平成25年に策定したものの中で10年後には半数にするというような目標を立てているんです。岡山市も現状を考えて,5年後,10年後には生息数はどうするかというような目標を持っていただきたいと思うんですが,御所見をお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  確かに環境省からそういう指針を示していただいておりますけれども,まだ県のほうがその全体としての目標を定めてはございません。ただ,今の捕獲数,それから推定数を考えますと減少に転じるというようなことがございますし,また被害状況を見ながらとか,これからの実態を見ながら,それで被害がどのように軽減していくかというところを見ながら総合的に判断していくのが妥当ではないかと考えております。 ◆17番(松田隆之議員)  先ほど自然増が3,200頭で,4,500頭捕っていけば減るだろうというような御答弁もありましたんで,今後そういう調査は続けていっていただくように要望しておきます。 それから,担当副市長さんにお聞きしたいんですけど,防護柵の採択要件というのは受益戸数が2戸以上の農業者で組織する団体となっているんです。僕が先ほど言ったように,本当に地域では高齢化が進んでいて,自分の農作物,自分の田んぼ,畑を守るのが精いっぱいなんです。だから,もう自分のところだけ囲うというように,しょうことなしになっておるわけです。だから,その実情を考えて,この防護柵の補助金を個人補助にしていただきたいと思うんですが,担当副市長さんの御意見をお伺いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  先ほども御答弁させていただいたんですけれども,捕獲柵等につきましては,国の補助率に上乗せしたりとかそういうようなことでさせていただいておりますし,条件によっては個別での対応のほうもさせていただいておるところでございますので,そこは農林水産課のほうに御相談いただければありがたいなと思っております。 ◆17番(松田隆之議員)  よろしくお願いします。 それから,この写真は,我が会派の成本団長からいただいた東区の水田なんです。ジャンボタニシによって大きな被害を受けております。先ほど共済の10%のお話もあったんですけれども,本当に農家は網を仕掛けたり浅水管理をしたりいろんなことをやっているんです。しかし,もう最終的に農薬に頼らなければいけないような状況なんです。幅があるんですけど,薬剤が大体10アール当たり5,000円程度は必要なんです。何とか補助制度を設けてほしいと思っております。再度御答弁をお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  先ほども少し御答弁させていただきましたが,農薬の代金について補助がありますので,まず共済を活用していただきたいと。市としましてもその利用状況,それから被害状況,これらも共済等から聞き取りも今までもしておりますけれども,それらを踏まえてどういうことが実際に対策として必要なのかというとこら辺を踏まえて考えてまいりたいと思っております。 以上です。 ◆17番(松田隆之議員)  次に,危機管理型の水位計の設置についてお伺いします。 今回なぜ私がこの質問をしたかというと,吉備津地区で平成30年7月に床上浸水が発生したんです。そのときに西川が内水氾濫したということで,そこの消防団長さんが今後西川の水位が監視できるようなことを考えてほしいというようなことから,今回の質問になっております。 今,危機管理型の水位計というのが大体100万円かかんないんです。平成30年以降,あの7月豪雨を受けて県,国で19か所に設置しているんです。なもんで,岡山市としてもリアルタイムに水位が見れる,こういうものを足守川とかそういう県管理の河川だけじゃなくて,内水氾濫の起こるような河川にも設けていただきたいと私は思うんです。電極式でここまで来たら水が来とるよというんじゃなくて,大体リアルタイムに水位が見れるようもの。これはそんなにお金がかかんないんですよ。再度の御答弁をお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  内水氾濫用としての水位計設置となりますと,用水自体がかなりの延長数ということもありますし,その箇所数ということもありますので,予算的なこと,あるいはそれに見合うベネフィットというところを考えますと,先ほどもちょっと御答弁させていただきましたけれども,簡便な形でありますが市内の企業がこういう新しい水位計の開発をしておりますので,まずはそれを私たちも試してみたいという具合に思っております。それは通信で水位の状況を知らせるということにもなっておりますので,その効果をまず検証して,それが有効であればそれを設置していきたいという具合に考えております。 ○浦上雅彦議長  以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして小林議員。     〔36番小林寿雄議員登壇,拍手〕 ◆36番(小林寿雄議員)  こんにちは。今日5番目をやらせていただきますおかやま創政会の小林寿雄と申します。 実は今回の通告をイの一番に出したんですが,5人のくじで5番目ということでくじ運がええんか悪いんかよう分からんなと思っているんですが。 今日は犬島の振興について一本でやらせていただきます。何で降って湧いたように犬島なんならと思われている方もいらっしゃるかなと思うんですが,実は7月の半ば頃でしたかね,前議員の田中慎弥さん──犬島命,慎弥電力ということなんですが──から7月の半ばに連絡がありまして,ちょっとコバちゃん,相談に乗ってえやと,話を聞いてえやという話がありました。その話自体は入り口はコロナの関係で,離島でいろいろ心配があるんだということが入り口だったんですけれども,それをきっかけにいろんな話を聞かせていただいて,柳迫議員とも一緒に現地へ行っていろんな話も聞かせていただいた。すぐ対応しなきゃいけないこと,できることについてはすぐ関係の課のほうにお願いして動いていただいたりということだったんですけれども,そうこうする中でブロードバンドの問題,あるいは海水浴場の話,具体的に,いろいろ課題があるよなと。それぞれの関係者の方ともお話をしてということだったんですが,この際9月議会もあるんでいま一度,犬島全体の振興計画もあるわけですから,これのおさらいから入っていこうということで今回こういう質問をさせていただくということでしばらくの間お付き合いいただければと思います。 犬島の振興について。 (1)犬島地域振興計画について。 ア,計画全体及び示されているそれぞれの施策内容とそれにつながる各事業の進行管理についてどのようにされているのでしょうか。 イ,今次計画は平成25年度から令和4年度までの10か年の計画となっており,本年度が8年目になります。計画の最終局面に入っていくわけですが,今後特に取り組む必要がある点についてどのように整理され,具体的に取組を進めるおつもりでしょうか。 ウ,計画の中で検討,研究も含め様々な取組が提起されています。それぞれの取組についてどのように取り組まれてきたのでしょうか。課題ごとに各局,各課が例えばチームをつくるなどして連携して取り組んできたのか,それとも所管課がこの計画を念頭に置いて各課の所管領域の中で取り組んできたのか,明確にお示しをいただきたいと思います。また,これまでの取組方についてどのように評価されていますでしょうか。 (2)交通体系の整備について。 交通体系について,本土側のバスについて,計画の現状と課題の中で,1日4便と運行数が少なく,住民や来島者の有用な交通手段にはなっていないと記されております。岡山駅から船便に接続する西宝伝までの直通バスが曜日・季節限定で1往復ありますが,路線バスについては4便のままです。この間,減便されていないのは評価できるところであり,御苦労もあったのではないかと思うところであります。 ア,計画では,バスと定期船との連絡や増便の可能性について検討するとあります。バスの増便についての検討状況と増便するための課題は何か,それを克服するための具体的な方策はどのようなものがあるかについてお示しください。 イ,定期船について,将来も見据えた安定的な定期航路の確保に向けて,その手法についてもあわせて研究していくとあります。これまでなされた研究により導き出された安定的定期航路の確保に向けての方向性と実現に向けての克服すべき課題についてお示しください。 ウ,新たな公共交通体系の構築の可能性について研究を行う──これはほかの島との往来に関することでありますが──,そういうふうに書いてあります。前の計画では新たな交通体系の構築を目指していくと書かれているわけですが,これまでなされた研究により導き出された安定的定期航路の確保に向けての方向性と実現に向けての克服すべき課題についてお示しください。 エ,島内の道路等について,前の計画においては,舗装状態がよくない箇所がある,バリアフリー化が望まれるとありますが,今次計画では島内道路の維持補修に努めるとあります。安心・安全に島内移動するための基本的な整備は終わっていて,あとは維持管理に努めていく状態だと理解すればよろしいでしょうか。 (3)通信体系の整備について。 ア,島内では,とりわけ島の南側なんですが携帯電話がつながらないエリアがあります。岡山市内で日常的に人が活動する場所でそうしたエリアがほかにもありますか。分かる範囲でお示しください。 イ,島の南側にはキャンプ場と海水浴場があります。そこで携帯電話が安定して使えるようにするにはどのような整備が必要ですか,分かりやすくお示しください。 ウ,超高速ブロードバンド環境について,集落や市有施設があるところで未整備のエリアで,なおかつ将来的に民間ベースでの整備が困難であろうと思われる地域はどこか,お示しをいただきたいと思います。 エ,超高速ブロードバンド環境を活用したサービス提供について,医療・福祉・教育・観光・産業など多方面にわたって大きな効果をもたらすものであり,特に地理的制約のある離島においてそのメリットは大きく,本土との格差是正に向けた期待は大きいと記されております。また,活用する分野,目的,方法など多角的な検討をとも記されております。医療,福祉,教育,観光,産業のそれぞれにおいて,犬島における超高速ブロードバンド環境を活用したサービス,事業展開について具体的な検討はされているのでしょうか。検討の状況と事業実施に向けての課題についてそれぞれお示しください。 オ,超高速ブロードバンド環境整備に向けて,早急に事業化すべきであります。事業化に向けての検討を進めていきませんか。また,事業化するに当たり課題となる点について具体的にお示しください。 (4)生活環境の整備について。 ごみ・し尿処理について,低コストで安定した収集体制の確立に向けた検討を行うとあります。検討の状況,残る課題についてお示しください。 (5)医療,福祉の確保,充実について。 ア,健康づくりに向けた講習会や相談会を開催,健康づくりの実践に向けた体制づくりを支援とあります。これまでの取組,残る課題,その課題を生み出しているのは何かについてお示しください。 イ,通院に係る経済的負担の軽減について,これまでの取組,残る課題,その課題を生み出しているものは何かについてお示しください。 ウ,本土側医療サービスを利用しやすい環境づくりとはどういうことか,具体的にお示しください。また,そのことについての検討状況と課題,その課題を生み出しているものは何かについてお示しください。 エ,高齢者向け介護サービスなどの充実について,これまでの取組,残る課題,その課題を生み出しているものは何かについてお示しください。あわせて関係機関との連携強化について,これまでの取組,残る課題,その課題を生み出しているものは何かについてお示しをいただきたいと思います。 オ,高齢者の生きがい対策として社会活動への参加機会の確保・提供に努めていくとありますが,これまでの取組,残る課題,その課題を生み出しているものは何かについてお示しをいただきたいと思います。 (6)教育,文化の振興について。 ここでは犬島自然の家などを活用して住民が気軽に参加できる生涯学習活動の内容の充実と文化財や伝統行事を伝承していくことの必要性についての意識の共有化とあるわけですが,このことについて,これまでの取組と今後の課題についてお示しをいただきたいと思います。 (7)防災基盤の整備について。 ア,高潮対策や津波対策としての海岸整備について,進捗状況と今後の計画についてお示しください。 イ,災害時における島内への情報伝達と本土及び島内との通信機能の強化について,これまでの取組状況と課題についてお示しください。 ウ,消防体制について,迅速で効果的な体制づくりについての検討状況と課題についてお示しいただきたいと思います。 (8)産業の振興について。 観光分野を中心とした産業の育成が必要との認識の下,商店や宿泊施設の充実などが求められるとし,関係者からも意見を聞き,連携しながら将来に向けた対応策を検討するとされております。これまでどのような枠組みで何をどのように検討されたのか,検討状況と明確になった課題,今後の展望について具体的にお示しください。 (9)観光の振興について。 ア,海水浴,キャンプ,シーカヤック体験,天体観測などのレジャー型観光の充実に向けた検討とあります。これまでどういう枠組みで何をどのように検討されたのか,検討状況と明確になった課題,今後の展望について具体的にお示しください。 イ,レジャー型観光充実に向けた検討をするに当たり,キャンプ,シーカヤック体験,天体観測は生涯学習施設での活動であり,海水浴場は西大寺観光協会が運営という状況です。また,犬島アートプロジェクトを展開する法人との連携も必須だと思います。レジャー型観光充実に向けた検討について,新たな枠組みでの検討──例えばプロジェクトをつくっての検討ですが──がぜひとも必要なのではないかと思います。こうしたことを行うに当たっての課題等も含め御所見をお伺いいたします。 ウ,レジャー型観光を充実させていくに当たり,重要な要素である海水浴場は来年度以降の運営が厳しい,困難な状況であると聞いております。このことについてどのような課題意識を持ち,どのように対応されるおつもりでしょうか。 エ,海水浴場が閉鎖されているため,併設されている更衣室,シャワー,トイレが施錠されている状況です。隣接するキャンプ場の利用者から使いたいとの声があるようです。使えるようにできませんか。 オ,現在,キャンプ場は犬島自然の家,教育委員会が補助執行に入り運営しております。生涯学習施設である犬島自然の家を指定管理に出すことは当面難しいと思われる中,キャンプ場を犬島自然の家から切り離し,条件が整えば海水浴場の運営もしてもらうことを視野に入れ,指定管理に出してはどうかと考えます。法や制度上できるのかできないのか,してもよいのかすべきでないのか,またその実現可能性と実現に向け整理,解決すべき課題についてお示しをいただきたいと思います。 以上,1回目終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○浦上雅彦議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,小林議員の質問にお答えいたします。 犬島の振興で振興計画,具体的にどう取り組んでいくのかという点でありますが,2つに分けて考える必要があるだろうと。 まず,1つは観光客等々,関係人口の拡大というところであります。昨年は岡山芸術交流があり,瀬戸芸もありました。そういうことで来島者が2万7,000人ということになり,前年度比3割増ということになっております。それ自体もうれしいところでありますけれども,具体的な新しい動きとして京橋からのクルーズ船の就航,またホッピーバーの開店などもあったということであります。こういう動きを今後も継続してもらいたいと思いますが,これは7月の報道ベースでありますけれども,次回の瀬戸芸ではICTを活用した展示方法についても検討しているということでもあります。岡山芸術交流もトリエンナーレとして同じ年にやっていきたいと今関係者と相談しているところであります。そういうときに我々としてどういう動きをこれからしていくのかというのはまた議論させていただきたいと思います。お話も聞きながら,相談しながらやらせていただければと思います。 一方,今度は住んでいる方の問題でありますが,今住民基本台帳ベースでは42名になっています。高齢化率は57%ということになっており,地域の維持というのが課題となっているわけであります。島民の方の思いに寄り添うとともに,安心・安全な生活を支える医療,福祉,交通などを引き続き確保していきたいと思っております。 個別の話は相当言われておりますので,各局長に任せたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸理事  犬島の振興についてということで,まず防災基盤の整備について,災害時における情報伝達・通信機能強化のこれまでの取組と課題についてお答えいたします。 犬島の情報伝達・通信機能強化の取組は,防災行政無線を備えており,屋外スピーカーを2か所,屋内で受信する戸別受信機を2か所整備しております。また,犬島は離島であることから,災害に即応できる対策が限られることが課題と考えております。 以上です。 ◎門田和宏総務局長  同じ項,通信体系の整備についての御質問に順次お答えいたします。 まず,市内で日常的に人が活動する場所で携帯電話が使えないエリアがあるのかとの御質問です。 無線通信の特性上,基地局からの距離や遮蔽物の影響などにより,犬島南部と同様につながりにくいエリアはあると考えられますが,日常的に人が活動するような場所で通信事業者によるサービスが全く提供されていないエリアというのはないと認識しております。 次に,犬島南部で携帯電話を使用するためにどんな整備が必要かについてです。 犬島への通信は本土の基地局から電波を飛ばしていますが,中央が小高くなっている犬島の地形上,南部で安定して高速通信を行うためには犬島への基地局設置が望ましいと聞いております。基地局を設置するためには本土と犬島を結ぶ光ファイバー幹線の整備が必要となります。 次に,超高速ブロードバンドが未整備で民間ベースの整備が困難な地域についてお答えします。 本市における超高速ブロードバンド未整備地域は,民間ベースでの整備が順次進んでおり,現状において整備が困難な地域というのは犬島のみと考えております。 最後に,犬島での超高速ブロードバンド環境整備に向けた事業化についてお答えいたします。 犬島での環境整備には海底ケーブルを敷設する必要がありますが,事前の海洋調査や漁業者との交渉,専用船舶を使用してのケーブル敷設など,工事の難易度が高く,国庫補助事業を活用したとしても多大なイニシャルコストを要すること,また現状では加入者数見込みが著しく少ないため,事業完了後のランニングコストについても本市負担を求められる可能性があるなど,大きな課題があると考えております。 以上です。 ◎福田直政策局長  同じ項のうち,計画の進捗状況及びこれまでの評価についてお答えいたします。 犬島地域振興計画は,離島振興法に基づいて県が策定した岡山県離島振興計画に含まれるものであり,人口や観光客数のほか離島航路や診療所の状況などを毎年度フォローするとともに,各分野の取組を関係部局でそれぞれ進めてきております。近年では港湾施設の修繕やコミュニティー施設の改修,さらには超小型電気自動車の実証実験など,何か特定のチームを形成しているわけではありませんが,関係部局が必要に応じて連携して取り組んできたところであり,犬島への移住者や高齢化率の改善などを踏まえると一定の成果があったのではないかと考えております。今後も安全・安心な生活環境や交流人口の確保に向けて,御指摘の趣旨も踏まえつつ,関係部局とさらに連携して取り組んでまいります。 以上でございます。 ◎福井貴弘保健福祉局長  同じ項,通信体系の整備についての中,医療,福祉における活用の検討についてです。 医療・福祉分野については,通信環境の整備によりオンライン診療や健康相談などへの活用が想定されると思われますが,そのニーズや活用方法については研究していきたいと思います。 次に,医療,福祉の確保,充実について順次お答えいたします。 まず,健康づくりのこれまでの取組,課題,課題を生み出しているものについてです。 地域の健康市民おかやま21の推進会議や愛育委員と健康課題を共有し,島内において各種検診の実施や保健師や栄養士による運動や食生活,感染症対策などの講座を毎年開催しております。課題としては人口減少や高齢化,地理的条件がありますが,今後も地域の御意見を伺いながら健康づくりを支援してまいります。 次に,通院に係る経済的負担,本土側医療サービスを利用しやすい環境づくりについて一括して答弁いたします。 犬島での医療体制ですが,島内にある犬島診療所での診療をしていただくために,本土側から診療所医師を派遣している関係機関に対し補助を行っております。この体制を維持することで島民の通院に係る経済的負担軽減を図っているものと考えております。 次に,高齢者向け介護サービスの充実,関係機関との連携強化についての取組,課題とその要因についてです。 平成26年度から訪問介護事業者等が犬島で介護サービスを提供する場合,渡船代や駐車場代を補助する取組を行っています。また,地域包括支援センターが電話での相談や定期的に島を訪問し,保健,医療,介護,福祉など様々な相談をお受けし,総合的な支援を行っています。残る課題やその要因として,離島であるため車が入れないという状況の中で,介護事業者等が島内で移動するのに時間がかかることや滞在時間に制約があることなどが考えられます。 最後に,高齢者の生きがい対策についての取組,課題とその要因についてです。 平成25年度からあっ晴れ!もも太郎体操の活動支援を継続的に行っており,令和元年度には地域住民と地域づくりの関係機関とが連携して地域課題に取り組む地域支え合い推進会議の立ち上げと運営支援を行いました。課題とその要因については,地域支え合い推進会議はまだ立ち上がって間がないため,地域課題の解決に向けた具体的な活動の実施までには至っていないことが挙げられます。 以上です。 ◎菅野和良教育長  同じ項,2点質問をいただいておりますが,まず通信体系の整備についての中,超高速ブロードバンド環境を活用したサービスですが,超高速ブロードバンド環境が実現すれば,犬島自然の家の講座においてライブ配信を取り入れることができたり,島民がインターネットの学習講座を受講できたりする可能性が広がると思われます。それ以外にも犬島自然の家における事務処理環境の向上やキャンプ場などからの緊急の業務連絡が迅速に行えるという効果も期待できると考えております。 次に,教育,文化の振興についてでありますが,犬島自然の家などを活用した生涯学習活動の充実と文化財,伝統行事の継承の必要性についての意識共有であります。 犬島自然の家では,豊かな自然環境の下,シーカヤックや星空観察などの体験活動を中心に実施するとともに,山南公民館の職員がコミュニティハウスに出向き,住民に対し健康や音楽,体操などの出前講座を開催しており,今後ともこのような取組を実施してまいるつもりであります。今後は文化財や伝統行事の伝承に向けた意識を高めることが必要と考えており,犬島自然の家において島の探検マップを作成し,利用者が島内を巡りながら島の施設や歴史に触れられるような取組を開始しているところであります。また,島の近代化産業遺産や祭りなどの伝統行事についても,館内掲示などで取り上げるなどの工夫を行ってまいります。 以上でございます。 ◎國米哲司環境局長  同じ項,ごみ・し尿処理についての御質問にお答えします。 現在,家庭ごみについては,ごみ収集車等をフェリーで渡してごみステーションで収集していますが,ごみ量が減少していることや高齢化が進んでいることから,収集車両の小型化や収集方法の変更について引き続き検討を進めてまいります。 なお,し尿については,許可業者による収集及び処理施設の管理業務委託など効率的な体制が確立できていると考えております。 以上です。 ◎赤坂隆産業観光局長  同じ項で,まず通信体系の整備についてのうち,超高速ブロードバンド環境を活用したサービスについてですが,産業面ではIT関連の事業を展開する場合など,超高速ブロードバンド環境は必要であると想定されます。また,犬島に来訪する国内外の観光客にとって,ウェブサイトにストレスなくアクセスできる環境があることは魅力の発信と満足度の向上につながるものと考えられます。一方で超高速ブロードバンド環境を活用するためには,関連する事業に必要な土地,建物の確保などの課題もあると認識しております。また,観光客にとっては離島の非日常を感じられることが犬島の特徴とも言え,島を旅する魅力の一つであることから,その特徴を含め,これまで情報発信もしてきているところでございます。 次に,産業の振興についてですが,犬島の産業振興につきましては,離島振興計画にも記載のとおり,島内での産業の創設,育成は難しいものと考えており,現状では特に検討は行っておりません。しかしながら,民間団体が展開するアートプロジェクトなどにより島への交流人口の増加が図られており,こうした民間団体の取組に加え,市が積極的に情報発信し,来島される観光客を増やすことで島に魅力を感じて島で事業を始めてみたいと考える方が増え,島外からの新たな事業者になるなど産業の振興につながるものではと考えております。 次に,観光振興についてですが,まずレジャー型観光の充実について検討状況と課題,展望,それから新たな枠組みでの検討について一括してお答えいたします。 犬島ではレジャーやアートによる観光誘客を促すため,岡山市の観光パンフレット,ウェブサイトでの紹介や各種メディアへの掲載による情報発信,ファムツアーへの組み込みによる旅行商品造成を図るとともに,岡山市が参加する協議会での岡山駅-宝伝港間のシャトルバス運行,瀬戸内国際芸術祭開催時の観光案内所運営,トイレのリニューアル等の受け地整備も行ってまいりました。これらの事業実施時には関係団体と連絡を取っており,必要に応じて意見交換等も行っております。今後も必要に応じた関係部局,関係団体との連携の下,レジャー型観光を含めた犬島の観光を進めてまいりたいと考えております。 最後に,海水浴場の運営についてと海水浴場の更衣室,シャワー,トイレについてキャンプ場利用者が使用できないかについて一括してお答えいたします。 犬島海水浴場につきましては,宝伝海水浴場とともに今年は感染症拡大防止の観点から開設を中止いたしました。例年西大寺観光協会へ委託し,地元の方を中心に運営を行っていただいておりますが,運営される方の高齢化などが課題となっており,今後海水浴場としてどういった在り方がいいのか検討していく必要があると考えております。 また,犬島海水浴場の更衣室等につきましては,現在管理運営上,海水浴場開設時のみ使用可能としているところですが,キャンプ場利用者への使用については管理面での課題等を確認してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎藤原誠消防局長  防災基盤の整備の中,消防体制についてお答えします。 犬島の消防体制については,島内に可搬ポンプ積載の軽四消防車1台,手引き可搬ポンプ1台を配備しています。火災が発生した場合には,複数のチャーター船に加え消防ヘリコプターも活用し,消防隊員と消火用資機材を本土側から迅速に搬送して消火活動に当たる体制を構築しております。また,高齢化の進展や若年層の流出により犬島の消防団員確保が困難となっているため,島内企業等にも働きかけ,消防団への加入促進を図ってまいります。 以上です。 ◎林恭生都市整備局長  交通体系の整備についてのうち,島内の道路等の整備についてです。 島内の道路等については,基本的な整備は終わっているものと認識しており,今後も適切な維持管理をしてまいります。 次に,防災基盤の整備についてのうち,海岸整備の進捗状況と今後の計画についてでございます。 海岸整備につきましては,昨年度現況の護岸等の高さをGPSを用いて詳細に測量を行い,平成16年の16号台風と同程度の高潮が起こった場合の高さを解析し,どれくらい護岸等の高さが必要かを把握したところです。今後は地元関係者の意見を聞きながら,警戒,避難などのソフト対策も含め,高潮や津波から島民の生活を守るために何が最適かを検討していきたいと考えております。 以上です。 ◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長  同じ項,バスの増便についての検討状況,増便するための課題,それを克服するための具体的な方策についてです。 宝伝方面のバス路線については,需要が少ないため,バス事業者は増便ではなく,どうしたら路線を維持できるかを検討している状況にあります。そのような中,瀬戸内国際芸術祭の開催時には岡山駅との直行便の運行により会場である犬島への移動手段の確保に御協力いただいております。本路線については,現状の1日4往復の維持に努めることが現実的と考えており,今後現在の利用状況やニーズ等の把握を行い,対策として何ができるか検討してまいりたいと考えております。 次に,将来を見据えた安定的定期航路の確保に向けての方向性と克服すべき課題,新たな公共交通体系の構築について,安定的定期航路の確保に向けての方向性と克服すべき課題についてです。 犬島-宝伝間の定期船は現在1社の事業者が運航しており,市では1日7往復のうち3往復の運航について運航補助を行うとともに,犬島町内会に対し定期船の運航時間外に発生した緊急時の船舶の借り上げ経費の補助を行い,安定的な航路の確保を目指しているところです。また,現在犬島と豊島,直島を結ぶ航路もありますが,犬島を中心とした新たな定期航路の確保については収支が整うだけの観光客等の需要が必要であり,今後の研究課題としたいと考えております。 次に,観光の振興について,犬島キャンプ場を犬島自然の家から切り離し,海水浴場の運営も視野に入れ指定管理にする可能性,解決すべき課題についてです。 犬島キャンプ場に指定管理者制度を導入することは制度上可能ですが,犬島自然の家と一体的に管理することが利用者の利便性向上の観点からも有効であると考えており,現在のところ指定管理制度の導入は考えておりません。 以上です。     〔36番小林寿雄議員登壇〕 ◆36番(小林寿雄議員)  御答弁ありがとうございました。 全体の考え方は市長から御答弁いただいたんですが,私もそういうふうに思っています。ほんで,粛々と質問しようかなと思ったんですが,ちょっと。 さっき産業観光局長のほうから,携帯電話がつながらない非日常を感じていただけるということもありなんじゃないかという御答弁があったんですよ。犬島の観光,交流人口の増加をそういうスタンスでやるということでいいんですか。もう一遍,どういう意味でおっしゃったのか。 ◎赤坂隆産業観光局長  観光の一つの側面として非日常を味わう島としての魅力があるんではないかということでお話をさせていただきました。 ◆36番(小林寿雄議員)  むちゃ言うのをやめてくださいよ。つながらんから,そりゃあ味わいますよ。もしもし言うたって通じんのだから。それを味わってもらうことを一つのコンテンツとして明確に言うんですか。はっきり言ってください。 ◎赤坂隆産業観光局長  通信がつながらないということではなくて,船に乗って離島に行くということについての魅力ということでお答えさせていただいたつもりでございます。 ◆36番(小林寿雄議員)  つながらないのが魅力だ,岡山市はそういうことを犬島の一つのコンテンツとしてアピールするんだ,そういうふうにおっしゃったと理解すればよろしいんですかね。言い訳はやめてくださいよ。できん状況をああだこうだって理屈をつけるのはやめてほしい。今あるのは仕方なくそうなっているんでしょう。産業観光局があえてしているわけじゃないでしょう。このエリアであえて電波を遮断してくれとか。旅館でも今ありますよ。何にもないのを味わいましょうと。それで物すごくファンがいるのははっきりしている。そういうことをやるんかって聞いているんです。できてない言い訳を後づけでするようなことはやめてくれ。ここは明確に言うときます。もう一度答弁。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  今のことに関して答弁させていただきたいと思います。 携帯電話がつながらないということを一つの売りにして関係人口を集めるということはあってはならないと思っております。犬島の魅力を様々な形でつけていく。そして,多くの人に来てもらうということで対応していきたいと思います。 以上です。 ◆36番(小林寿雄議員)  こんな質問したくないですよ。打合せの中で出てこなかったですね,そんな話は。本当に。この間,竹之内議員の質問の答弁で政策局長はADSLがありますよみたいな。真面目に考えよんかと思うんですよ。僕は,すぐ市長やってくれって言っているわけじゃないんです。さっきそれぞれどんなことができるんか,あえて聞かせていただいた。今皆さん方も聞かれたように,まだまだやっぱり熟度が足らないんだろうという状況の中で,その4億円とも5億円とも言われているイニシャル,ランニングも要りますよと。よく分かりますよ。だから,そこの熟度をいかに高めていって具体的にその展開する事業イメージができて,その中で事業化するかどうかというところへ入っていけるんだろうと僕自身は思っているんです。だから,ADSLが,非日常もなんか言われたら,何をもってこの話をすりゃええんかということになるわけです。本当に真面目に考えてください。議長にもこれはぜひどっかで整理していただきたいというのをお願いしておきたい。 その上でもう一度,やっぱり今聞いたように熟度が足らない。もうちょっと具体的なイメージを積み上げていく必要があるんだろうと。現代芸術の関係もそうだし,これからやっていかなきゃいけないと本当に思います。 問題は,ずっと総務局長からこの件に関して,事業化の可否の判断を含めて総務局長がお答えになった。ICT推進課ですよね。これでいけるんかという課題意識を持っているんです。大丈夫かなと。やっぱりそこの熟度を高めていくためにもうちょっとこれを整理してよとかというやり取りはどこがイニシアチブを取って調整されるんかなと思うんですけど,それはどうなんですか。政策局と総務局と。 ◎福田直政策局長  光ファイバーの整備については,御指摘の点も含めて様々課題もあると認識しております。どこかの局が一つだけでやるということではなしに,各局横断して検討を行っていくということが非常に大事だろうと思っておりますので,御指摘の点を踏まえつつ,どのようなことが考えられるのか,しっかりと研究してまいりたいと考えております。 ◆36番(小林寿雄議員)  そういう話になるんですよ。そしたら,この件に関してどちらにお話をすればいいんですか。ICT推進課か,事業政策課か,どっちか。両方来ていただきゃええんかもしれませんけど,どっちと話をさせてもらえればいいんですか。これは後でキャンプ場の話も出てくるんですけど。 ◎福田直政策局長  事業政策課,政策局で担当させていただきます。 以上です。 ◆36番(小林寿雄議員)  時間のほうもありますんで,また御相談を時々させていただきながら,中身を入れていきましょうよ,具体的にどんなことができるんか,何をすべきなのかというのをね。しっかり整理していく必要があるかなと思います。 それから,海水浴場の件なんですが,いろいろ検討するんだけど,もうやりようというのは2つしか入り口はなくて,やめるかやるか。やめるのは簡単です。もうやめるって言っているんだからもう市は関与しませんって。やるんだったらどうすんのと。これは3つぐらいあるのかな。自然の家がやる,市がやるんであればね。民間が単独でかんでいったらこれはできないと思うんですね。県が占有許可を出すんかどうかという話になる。あとは,僕はそうすべきじゃと言っているんじゃなくて,あそこをリゾート型の観光充実ということでやるんであれば,これしかないというのはキャンプ場を指定管理に出して後から海水浴をひっつけて,そこでいろいろ展開してもらう。もちろん生涯学習で使うというのは残しつつです。住民の合意ももちろん前提です。それしかないんじゃないかということで提案させていただいた。 今,都市・交通・公園担当局長のほうから御答弁いただいたんですが,そういうことを進める是非について判断できないんじゃないかなと思っているんです。この話を何ぼやっても,公園,キャンプ場だけの指定管理の話だけやったって,今そういうつもりはないとおっしゃったけど,困ってないし,やらにゃいけん意義がないんですよ,公園を持たれている,キャンプ場を持たれているところは。これでいいのかという話はどことすればいいんですか。観光サイドとすりゃええんか,持たれている庭園都市推進課とすりゃええんか。どうなんですかね,そこは。 ◎赤坂隆産業観光局長  今の御質問については,結局海水浴場の運営ということについてということでございますので,私のほうでその調整といいますか窓口,させていただければと思います。 ◆36番(小林寿雄議員)  何が何でもそれをやるべきだと言っているわけじゃないんでね。やっぱりしっかりといろんな方法を考えていかないと,宙に浮いたものや課題ばっかりがいっぱい集まって結局進まないということになるんではないかと思っているので,しつこく言わせている。またいろいろ相談させてください。 それから,ついでに産業振興の観点なんですが,岡山市のほうにはサテライトオフィスであるとかワーケーションとかそういう問合せは入ってないようなんですが,あそこでアートプロジェクトを展開されている法人さんのほうにはいろんな問合せがあるそうです,たくさん。ワーケーションのこととかテレワークであるとかサテライトオフィスとか。だから,そういうところにヒアリングもしていただくことによって,それを聞いたからすぐ何かやるとかやらないとかじゃなくて,どういう状況かというのをやっぱりしっかり把握してほしいなと思うんですが,御所見をお願いします。 ◎赤坂隆産業観光局長  先ほどの御質問でそういう企業のお問合せ等はございませんが,もし財団等でお話が入っているんであれば,ヒアリングのほうはさせていただきたいと思っております。 ◆36番(小林寿雄議員)  それで,あと市民生活に直結する部分なんですが,実は質問する前に心配をしていたんですが,本当にいろいろお取組をいただいている。その中で,先ほどちょっと触れましたけれども,会議を一個立ち上げられた支え合い推進会議,犬島元気に暮らす会。緒に就いたばかりということなんですが,私は非常に大きな展望があるんじゃないかと。そこでいろんな課題を出して,それをみんなで共有してじゃあどうすんのという議論をするテーブルができたということは非常に大きな展望かなと思うんですが,これからこの会をてこにして,いろいろやっていただく展望,決意のあたりを,局長,お願いできたら。 ◎福井貴弘保健福祉局長  先ほど答弁しましたが,実は昨年9月に立ち上げたところでして,その後今年の2月にも開催はしたんですけれども,その後コロナウイルスの関係で正直ちょっと開催できていない状況だったんですが,聞いたところでは来月10月から再開していって,おおむね2か月に1回はやっていきたいというふうなことを聞いております。ですので,その中で地域の方々の声を聞きながら,市としても社会福祉協議会とともに支援を行っていきたいと思っております。 以上です。
    ◆36番(小林寿雄議員)  時間がありません。 市長,最後にちょっと所見を伺いたいんですが,いろいろ話をさせていただいて,いろんなところにまたがるとさっきみたいな話になってということが一つあるんですよね。それから,各事業課でやっていただくときに,どうしてもやっぱり全市で展開している事業との整合性という話がそれぞれの事業課で出てきて逡巡が起こる。犬島がハッピーになっていったら,岡山市のほかのそういった似たようなエリアというのはやっぱりハッピーになるんじゃないかと思う。モデル事業というのもあるわけですから,そういう発想,やるやらんは別ですよ,考え方としてそういう発想をそれぞれ事業課に持っていただきたいなとも思うんです。取組方の問題が一つ。それから,ブロードバンドを含めて,観光を含めて,これからの犬島の展望について総合的な御所見をいただければ。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  各局,各課にまたがっている案件が多いことは事実ですけど,でも私はこの犬島の話をするとき,大体政策局が全体を総括していると思ってて,福田局長,宮本課長ね,よくやっていただいていると思います。そういう面では各局にまたがるかもしれませんが,全体としては政策局とやっていただきながらとは思います。 それから,あとはモデル事業の考え方も一つ分かるところがあるんですが,犬島に適したモデル事業,他の地域に適したモデル事業,それぞれどう考えていくかという議論をこれからもやっていきたいと思っています。地域の未来づくり推進事業ですね。あれもある面モデル的なイメージはあるんですよ。だから,犬島にもぜひ手を挙げていただくようなそういう団体が出てくればありがたいなと思っています。 最後,ブロードバンドの話ですが,やはり全体として言えばコストパフォーマンスというのがあるのは事実だと思います。そこは小林さんもお考えになっていると思うんですが,このコストパフォーマンスの中で,これは全体,税金を使っていくわけですから,オール岡山市民としてこのくらいの税金ならば費やしてもおかしくないではないかというところまで多分いかないと駄目なんだろうと思います。そういう面では,フィジビリティーというか,その可能性みたいなものを探っていくということが重要だろうと思っております。今みたいな考え方に沿ってやらせていただきたいと思います。 よろしくお願いします。 ○浦上雅彦議長  以上で小林議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後2時46分散会...